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総延長3000kmの新幹線網、今後キティコラボや360km運転も

次世代新幹線N700Sも楽しみ

 総延長約3000キロを誇る日本の新幹線網。東京五輪を前に東海道新幹線が1964年に開通して以来、山陽、上越、東北と路線を広げ、北陸、九州、北海道への延伸で、日本の国土の軸が完成した。在来線のレール幅を広げて直通運転するミニ新幹線も山形、秋田へと延び、東北各県が東京からの日帰り圏内となった。

 現在進められている新たな新幹線計画は、北海道新幹線の札幌への延伸、北陸新幹線の金沢~敦賀~新大阪延伸、九州新幹線(西九州ルート)の長崎~武雄温泉~新島栖新設だ。さらに東海道新幹線のバイパスの役割を担う、次世代高速鉄道のリニア中央新幹線も品川~名古屋間で建設中だ。

 運行システムもさらなる安全・快適を目指し、更新が続けられている。JR東海が運行する東海道新幹線では、最高時速270キロの700系を、2020年3月を目処にすべてN700A・Sへ置き換えることを発表。全車両がこれまでより速い時速285キロで走れるようになることから、よりスピーディなダイヤ編成となる見込みだ。

 JR西日本は、人気の500系を今夏「ハローキティ新幹線」として登場させる。人気キャラクターとコラボしたピンク色の新幹線は子供連れの旅行で人気を集めそうだ。JR東日本では、東北・北陸新幹線等で車両設備を改修し、この5月より無料Wi-Fiが順次利用可能となる。また、2030年を目標にE5系新幹線の後継となる新型車の投入を目指しており、日本最高速の時速360キロ運転が実現する見込みとなっている。

取材・文■白川淳

※週刊ポスト2018年5月4・11日号

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