「最後のお別れ」となる弔辞を読み上げるのは、自分のことを本当によくわかってくれている人であってほしい──歳を重ねると、ふとそんな思いに駆られることがある。そこで各界著名人に「自分の葬式で弔辞を読んでほしいのは誰か」と聞いてみた。メキシコ五輪得点王の“レジェンド”である日本サッカー協会元副会長の釜本邦茂氏(74)は、サッカーとは全く異なる分野で活躍する40年来の「親友」を挙げた。
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松平健さん(64)以外考えられないね。私が最も信頼する男です。
出会いは友達の紹介で、『暴れん坊将軍』(テレビ朝日系)がスタートしたばかりの頃でしたね。学生時代にサッカーをやっていたそうで、ポジションはGK。最初からサッカーの話で盛り上がりました。私の携帯の着信音はずっと『暴れん坊将軍』のテーマです。
口数は多くないけど、仲間何人かで飲むとカラオケを披露してくれるサービス精神もある。それでとにかく酒が強い。我が家に泊まりに来ても、“釜本さん、先に寝てください”と私をベッドに送り出してから、リビングでゆっくり飲み直しているんです。
誕生日には必ず花が届くし、私が主催するチャリティコンペも毎回参加してくれる。義理堅くて真面目で正義感が強くて、まさに暴れん坊将軍そのものです。そんな健さんが私をどう見ていたか、弔辞で聞いてみたいですね。