「起きて、ほら起きて!」──道路脇にぐったり横たわる痩せた高齢男性に、40代と思しき屈強な警察官が強い口調で声をかける。次の瞬間、警察官は腕を男性の背中めがけて大きく振り下ろした。
「バシッ!」「バシッ!」
周囲に響く激しい音。警察官は、「ほら、歩きなよ!」「ねぇ、ねぇ!」と大きな声をあげながら、さらに男性を激しく叩く。その様子を不審に思って通行人も足を止める中、「足あるんだから歩きなさいよ!」と言いながら、男性の体を激しく上下に揺さぶり続けた──。
ツイッターに投稿されたこの動画が撮影されたのは、4月下旬の早朝。池袋の住宅街で、「奇声を発して徘徊する酔っ払いがいる」との通報を受けた警察官が到着、男性を“保護”するまでの一部始終である。現場に居合わせ、この動画を撮影・投稿した男性が語る。
「警察官は、自転車を降りるなり男性の首根っこを掴み、男性が転んでもかまわず引きずっていきました。男性は靴が脱げ、履いていたズボンもずり落ちていました。さすがにおかしいと思って動画を撮り始めたんです」
数十秒後、警察官に制止されて動画は終わる。