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大友康平、デビュー38周年の還暦ロッカーは「永遠の未熟者」

デビューから38年を迎えた大友康平(撮影:内海裕之)

 東京に季節外れの雪が降った3月21日、ロックバンド「HOUND DOG」がデビュー38周年を迎えた。ライブ会場の豊洲PITは、開演時間が近づくにつれ熱気に包まれていく。やがて、大友康平(62)の登場を待ちわびる客席から“康平コール”が沸き起こった。

「ステージでシャウトした瞬間に倒れて死ねたら本望だね。それが一番カッコイイと思う」

 この日、大友は拳を振り上げ、代表曲『ff(フォルティシモ)』など、アンコール合わせて22曲を熱唱。ハスキーボイスで観客を酔わせた。

 バンド活動を始めたのは高校時代だった。1976年に大学の仲間と「HOUND DOG」を結成。レコード会社のオーディションに合格し、1980年に『嵐の金曜日』で念願のメジャーデビューを飾った。

「自分でも自信満々の曲だったし、レコード会社も『これは売れる』と太鼓判を押してくれた。でも、全然ダメでした。ただ、当時は“売れたらロックバンドじゃない”というおかしな風潮が幅を利かせていた時代だったから、何とも微妙でしたね。ライブ会場でキャーキャー黄色い歓声が飛んだらロックじゃない、なんていわれていたんですよ。そこを否定したら食っていけないんだけどね(笑い)。もともと俺らはライブが好きだったから、ツアーで全国を回って、それでお客さんが着実に増えていったんです」

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