芸能

時々やってくる「ジャニーズの異端児」風間俊介ブーム

風間俊介もレギュラー出演の『林修のニッポンドリル』(公式HPより)

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、「ジャニーズの異端児」風間俊介に注目。

 * * *
 誰が言ったか、「ジャニーズの異端児」風間俊介の活躍がこのところ、また目覚ましい。

 フジテレビの春の大改編の一本、『林修のニッポンドリル』のレギュラーメンバーである風間は、初回収録後に行われた記者会見にて、その機転のきき方と抜群のトークセンスを林先生と千鳥ノブから絶賛されている。ノブによれば「風間くんだけプロデューサーからインカムで言わされてるんじゃないかと思った」と。林先生は、ジャニーズ所属のアイドル・風間が、ここまで的確なコメントを連発することに心から驚いたようだ。

 風間は、「ウチの事務所の荒波に揉まれて来たからかな?」とスレスレの返しをして、そこはもちろん、ネットニュースにあがっていた。

 風間俊介のトーク力に私が注目し、コラムなどで度々書かせてもらっていたのは、16~17年前のこと。彼がMC的存在だった『裸の少年』(テレビ朝日系)を見ていた頃だった。

 後輩のジャニーズJr.がワチャワチャしていた深夜時代を経て、土曜の夕方に枠移動してからは、グルメ番組(スタッフは、Jr.への食育番組だと言っていた)として、有名料理人や料理評論家ら“食の7賢人”とJr.がロケに出るスタイルに変わった。

 年配の7賢人と年下のJr.の間に入って、テンポ良く、しかもジョークも交えつつ、番組を仕切ることが多かったのが風間である。

 それよりも前、『3年B組 金八先生』(TBS系)で、羊の皮を被った狼のような生徒役を好演したのも印象的だったのだが、バラエティーの放送作家としては、風間のトーク力のほうが目についたのは確かである。

 その後、取材などで何度か彼の話を聞く機会に恵まれたのだが、風間はとてもプライドが高く、ジャニーズでありながら、進んで外部の舞台に出演するような面があった。

 ジャニーズの演目とは異なり、外部の舞台では発表会見からして彼がことさらフィーチャーされることは少ないし、たとえ主役であっても、脇役を盛り立てるような言動をする風間。そんな彼に対し、仲良しのタレントからは、「だからダメなんだよ」と言われることがあったそうだ。それは“愛ある激励”だったと思われるが、それをどこか誇らしげに語る風間がいた。

 明らかに独自路線であり、ドラマも曰く“前科30何犯”と、毎度、犯人役。その最たる罪状は『それでも、生きてゆく』(2011年7月期・フジテレビ系)ではなかったか。

 だが、その猟奇的な演技が多くのクリエイターの目に留まることになる。そのなかの一人、脚本家の遊川和彦氏が「朝ドラを壊す」と言って書き下ろした2012年度下期の連続テレビ小説『純と愛』(NHK)で、風間がヒロイン・夏菜の恋人役(のちに夫役)として抜擢されたのだ。

関連記事

トピックス

歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン