特定の食品の健康効果が謳われることは少なくない。だが、あらゆる食材には良い面と悪い面があり、そればかりを摂っていればよいというわけではない。そこで今回、巷で浸透している食品の健康効果について、医師のアドバイスをもとに★印(最高は★5つ)で格付けしてもらった。
【ショウガ緑茶(★★★)】
緑茶1杯にショウガ5gを加えて一緒に飲むことで、高血圧の改善などの効果があるといわれる。秋津医院院長の秋津壽男医師が解説する。
「ショウガの成分であるジンゲロールには血行促進、冷え性改善、食欲増進などの作用がある。緑茶にはカテキンというポリフェノールが豊富に含まれ、抗菌・抗酸化作用に加え血圧の上昇を抑える効果があるが、一緒に摂取することで効果が増進するとは考えにくい。別々に摂取してもOK」
【ゴマ酢(★★★★)】
黒ゴマとトウガラシを酢に漬けるゴマ酢は、高血圧や肝機能障害への効能が謳われている。
「ゴマにはゴマリグナンという抗酸化物質が含まれており、高血圧の予防や肝機能向上に効果があります。
酢に含まれる酢酸は食後血糖値の上昇を抑える働きがあり、糖尿病対策に有効です。ゴマ酢のかたちにすることで、ドレッシング代わりに料理に使えるようになり、塩分を控えることにもつながる。組み合わせの妙味があるので★4つとしました」(秋津医師)