イケメンに目がない元花魁の女将、欲求不満で男を買う妾──江戸時代も女は各種各様。そんな個性的な役どころを演じるのが、大竹しのぶ(60才)と寺島しのぶ(45才)というこれまたアクの強い女たちだというから、気にならずにはいられない。
5月18日公開の映画『のみとり侍』。左遷されたエリート藩士が「女性への添い寝業」に奮闘するという奇抜なストーリーもさることながら、出演する豪華女優陣の顔ぶれが注目されている。
「今作では脇役とはいえ、大竹さんと寺島さんの迫力がすごい。プライベートでは意外にも仲がいいというお2人ですが、現場では演技対決に“火花”が散り、スタッフも緊張したそうです」(芸能関係者)
4月2日に行われた完成披露試写会では、共演する豊川悦司(56才)が女性の扱い方を「大竹しのぶさんと寺島しのぶさんに相当鍛えられました」と言い、「逆らわない。前に出すぎない。場合によっては目を合わせない。そういうことで乗り切ってきた」と語ったことからも、現場での2人の“恐演”っぷりがうかがえる。
そんな2人の間を上手に泳いでいたのが彼女だった。
「前田敦子さん(26才)も共演しているんですが、2人にうまくかわいがられているんですよ。決して出しゃばりすぎず、2人の演技や話を脇で見聞きしながら、たまに言葉をはさんでいて、それがすごくいい具合。彼女は人見知りで、誰とでもすぐに仲よくなれるタイプではないんですけどね」(映画関係者)
最近、舞台、映画と演技の幅を広げ高評価を得ている前田。大先輩の2人からも一目置かれているという。
「前田さんは勉強熱心で1か月に何本も舞台に足を運んでいます。当然、お2人の舞台も何度となく見ています。仲のいい高畑充希ちゃん(26才)の紹介で楽屋に挨拶に行ったりするうちに、プライベートでご飯に行ったこともあるようですよ。次世代の映画、舞台を支える女優として認められつつあります。それにしてもこの2人にかわいがられるとはなかなかの手腕ですね」(前出・映画関係者)
プライベートでは勝地涼(31才)との交際が報じられたばかり。公私ともに充実の前田の今回の役どころは浮気を繰り返す夫に厳しくあたる気性の激しい妻。大竹と寺島に負けていないようだ。
※女性セブン2018年5月24日号