4人の子供を全員東大理科III類に現役合格させ、“佐藤ママ”の愛称でメディアにも多数出演する佐藤亮子さんが、4月に『佐藤ママの強運子育て心得帖 幸せと成功を引き寄せる53の言葉』(小学館刊)を上梓した。これまでも歯切れのいい言葉で、目からウロコのお受験テクニックの数々を語ってきた彼女が綴ったテーマは、「子育て論」だ。
3男1女を全員東大理IIIに現役合格させるという快挙を成し遂げても、世間からは批判的な反応が返ってくることも多い。佐藤ママは、外野からのネガティブな声に耳を貸さない「スルー力」の重要性を説く。
「一生懸命子育てに向き合い、結果を出したとしても、100人中99人は批判してくるくらいに思っていた方がいい。人はよく知りもしない人様の家の事情に関して、余計な口を出したがるものです。他人の無責任な意見にいちいち落ち込むのは時間の無駄。そういう声は右から左にスルーしましょう。
ここでも自分の中の軸が大切になってきます。自分の人生すべてに責任を背負う覚悟があれば、他人の悪口など聞き流せるようになる。一匹オオカミは美しく、強いのです。
もちろん孤立しろと言っているわけではありません。協力してくれる人、話を聞いてくれる人がいればそれに越したことはありません。でも、ひとりでも大丈夫。誰かとベッタリの関係を持つ必要はない、ということです。
息子たちが通った灘校の母親たちは、これができているかたばかりでした。みな自分で勉強して、揺るがぬ軸を持っている。それゆえママ友関係がほどよく、居心地のいい距離感がありました」(佐藤ママ、以下「」内同)
◆夫はまず妻にお茶を出せ
佐藤ママは同書で、今まであまり語ってこなかった「子育てと夫婦関係」の問題についても綴っている。
《夫には多くを望まない》
《専業主婦の場合、夫は家にいないものだと思って頼らない》
このメッセージについて、佐藤ママが語る。