ライフ

【著者に訊け】柚月裕子氏 警察vs極道を描く『凶犬の眼』

『凶犬の眼』を書いた柚月裕子氏

【著者に訊け】柚月裕子氏/『凶犬の眼』/KADOKAWA/1600円+税

 このほど白石和彌監督、役所広司主演で映画化された柚月裕子作『孤狼の血』は、自身大ファンだという映画『仁義なき戦い』や、現実の広島抗争をモチーフとしたことでも知られる。

「もちろん暴力を肯定するつもりはなく、例えば原爆のキノコ雲の映像から始まる『仁義~』を、私は向こう100年、草木一本生えないと言われた広島で人々が懸命に生き抜いた物語として観てきました。今でもあの緑の美しい町を歩くと、私の故郷である被災地もきっと大丈夫、と少し思うことができるのです」

 シリーズ第二作『凶犬の眼』は、呉原東署捜査二課の悪徳刑事〈大上章吾〉が前作で謎の死を遂げ、彼の相棒〈日岡秀一〉が比場郡城山町の駐在所に飛ばされた平成元年から始まる。が、地元〈仁正会〉内部の〈加古村組〉と〈尾谷組〉の全面抗争を見届けた日岡も本作では一駐在に過ぎず、〈わしは捜査のためなら、悪魔にでも魂を売り渡す〉と言って違法捜査にも手を染めた大上亡き今、果たして事件など起きるのか?

 因みに呉原は呉を、城山は県北の山村を模した架空の町だ。『孤狼の血』巻末には抗争後の勢力図や、日岡の平成16年までの処遇が年表形式で記され、本書及び現在連載中の『暴虎の牙』をもって、シリーズ三部作となる予定だという。

関連記事

トピックス

4月24日発売の『週刊文春』で、“二股交際疑惑”を報じられた女優・永野芽郁
永野芽郁、4年前にインスタ投稿していた「田中圭からもらった黄色い花」の写真…関係者が肝を冷やしていた「近すぎる関係」
NEWSポストセブン
18年間ワキ毛を生やし続けるグラドル・しーちゃん
「女性のムダ毛処理って必要ですか?」18年間ワキ毛を生やし続けるグラドル・しーちゃん(40)が語った“剃らない選択”のきっかけ
NEWSポストセブン
永野芽郁
《永野芽郁、田中圭とテキーラの夜》「隣に座って親しげに耳打ち」目撃されていた都内バーでの「仲間飲み」、懸念されていた「近すぎる距離感」
NEWSポストセブン
上白石萌歌は『パリピ孔明 THE MOVIE』に出演する
【インタビュー】上白石萌歌が25歳を迎えて気づいたこと「人見知りをやめてみる。そのほうが面白い」「自責しすぎは禁物」
NEWSポストセブン
不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《田中圭と永野芽郁にお泊まり報道》「トイレで寝ていた…」業界関係者が心配していた“酒の場での様子”
NEWSポストセブン
小山正明さん
元阪神の320勝投手・小山正明さんが生前に語っていた「伝説の天覧試合」での長嶋茂雄、村山実のこと 「自分が先発した試合で勝てなかった悔しさは今も残る」と回想
NEWSポストセブン
不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《田中圭に永野芽郁との不倫報道》元タレント妻は失望…“自宅に他の女性を連れ込まれる”衝撃「もっとモテたい、遊びたい」と語った結婚エピソード
NEWSポストセブン
父親として愛する家族のために奮闘した大谷翔平(写真/Getty Images)
【出産休暇「わずか2日」のメジャー流計画出産】大谷翔平、育児や産後の生活は“義母頼み”となるジレンマ 長女の足の写真公開に「彼は変わった」と驚きの声
女性セブン
不倫報道のあった永野芽郁
《お泊まり報道の現場》永野芽郁が共演男性2人を招いた「4億円マンション」と田中圭とキム・ムジョン「来訪時にいた母親」との時間
NEWSポストセブン
春の園遊会に参加された愛子さま(2025年4月、東京・港区。撮影/JMPA)
《春の園遊会で初着物》愛子さま、母・雅子さまの園遊会デビュー時を思わせる水色の着物姿で可憐な着こなしを披露
NEWSポストセブン
不倫を報じられた田中圭と永野芽郁
《永野芽郁との手繋ぎツーショットが話題》田中圭の「酒癖」に心配の声、二日酔いで現場入り…会員制バーで芸能人とディープキス騒動の過去
NEWSポストセブン
春の園遊会に参加された天皇皇后両陛下(2025年4月、東京・港区。撮影/JMPA)
《春の園遊会ファッション》皇后雅子さま、選択率高めのイエロー系の着物をワントーンで着こなし落ち着いた雰囲気に 
NEWSポストセブン