芸能

稲垣、草なぎ、香取の素顔が顔を出す人狼ゲームは新鮮だった

人狼ゲームで見せた素顔は?(イラスト/ヨシムラヒロム)

 ゴールデンウィークの最終日に、4月から始まった稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾による月に一度のネット番組『7.2 新しい別の窓』の第2回放送が始まった。タイトル通り7.2時間、432分の生放送を基本としている。最近ではすっかり見られなくなった、生放送のバラエティ番組と稲垣、草なぎ、香取が見せる新しい顔について、イラストレーターでコラムニストのヨシムラヒロム氏が考えた。

 * * *
 ウェブTVに関するコラムを毎週書いている。その反響はいろいろだが、なかでも間違いなくレビュー数を集めるのは、元SMAPの3人について書いた場合。ファンの母数と熱量が他のタレントと圧倒的に違う。ひとたび公開すれば、すぐにコメント欄が盛り上がる。

 今現在、元SMAPの稲垣、草なぎ、香取は『新しい地図』として活動中。SMAP時代から出演していた民放各局のレギュラーが終わるなか、3人のフィールドはウェブTVへ。なかでもAbemaTVとは蜜月の仲。2017年11月に配信された『72時間ホンネテレビ』を皮切りに、定期的に冠番組を配信中だ。

 2018年1月1日、『新しい地図』の出演番組『27Hunホンノちょっとテレビ』が深夜に生配信された。出演者は3人、しかもメインカメラはセルフィーといった具合。SMAP時代には考えられない、手作り感溢れる番組。しかし、その距離感が新鮮だった。書き初め、森君への生電話、歌、さらにドッキリを27分という短い配信時間内に詰め込む。僕は「おせちのようにギュウギュウに詰め込んだコンテンツが面白かった」とコラムで取り上げた。

 続いて、2018年1月30日に配信されたのが『72Hunもうちょっとテレビ~香取慎吾バースデー特番~』。香取慎吾41歳の誕生日を祝う番組だったが、ファンではない僕には見ていて辛いものがあった。香取が挑んだ企画は焦点がぼけて見どころがつかみにくく、音声が聞き取りづらいといったスタッフ側の不備、そして3人が語り続ける「僕たちは友達だ」といったトーク。

 27分間ならグダグダ具合も含めて楽しめるが、流石に72分間はキツい。僕はこの番組を通して、SMAPが奇跡的なバランスで成り立っていたグループだと気づく、遅まきながら。コラムでは中居正広、木村拓哉の重要性について言及。やっぱり5人が最強で、番組はつまらなかったと書いた。

 辛辣なことを記したので、正直ファンの反応は怖い。しかし、今後のためにと記事についたコメントをチェック。覗いてみれば、賛同してくれた人が意外と多い。「的外れなこと書いてなくて、良かったぁ」と一安心した記憶がある。

 上記の2つの特別番組を経て、2018年4月より3人揃ってのレギュラー番組 『7.2 新しい別の窓』が始まった。この番組の特徴はその長さに尽きる。月1回の放送ながら、7.2時間の生放送。世界初の『SNSバラエティ』と銘打ち、視聴者連動の番組づくりを行う。

 なんといっても7.2時間!! 稲垣、草なぎ、香取だけで画面を保たせるのは難儀だ。しかし、4月1日に配信された初回放送を見て、そんな不安は一掃された。前述した手作り感溢れる2つの特別番組とは打って変わり、地上波のテレビ番組に近い作りこまれた緻密な構成だった。ゆずを筆頭に、斉藤和義、ユースケ・サンタマリアとゲストも豪華で、ファンならずとも楽しめる番組にブラッシュアップされていた。

 5月6日、『7.2 新しい別の窓』第2回が生配信された。『新しい地図』がキャラクターを務めるロトの新CM発表会から始まり、ロンドンバスでの東京観光、片岡愛之助とのトーク、たけし軍団との座談会、人狼ゲームと盛りだくさんの番組内容。コーナーの合間には、事前に収録された企画も組み込まれる。

 なかでも、番組終盤でプレイした人狼ゲームパートが一番面白かった。

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