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横綱昇進後の勝率が史上最低、試練と向き合う稀勢の里

試練にどう立ち向かうか(時事通信フォト)

“第二の黄金期”といわれながら、平幕に連敗するとスパッと引退を決めた第44代横綱・栃錦。18歳だった時の貴花田(現・貴乃花親方)との初対戦で寄り切りで敗れ、場所中に引退を表明し鮮やかな引き際だと賞賛された第58代横綱の千代の富士。かつての大横綱たちの引き際は、今とは比べものにならないほど潔かった。翻って、今の横綱たちはどうだろうか。

 日本人横綱としての期待を集める稀勢の里は、途中休場も含め7場所連続休場に。そして、今年初場所で横審から立ち合いの「カチ上げ」「張り手」について自重を求められ、結果、平幕の北勝富士、嘉風に連敗して5日目から休場に追い込まれた白鵬。春場所は全休し、休場明けとなった今場所の初日、立ち合いで張り手を見せた。

「相手は同じモンゴル人だが、ガチンコ力士として知られる玉鷲だった。対戦成績は10勝0敗と圧倒しているので、一気に決めるつもりだったのでしょう。ただ、中継解説を務めた北の富士さんはそれを見て『やっぱり張ったか』『背に腹は代えられないんだろう』と嘆いていました。

 初日の支度部屋では自らデザインしたという新しい浴衣を披露。赤地に白文字で『白鵬』『2020』と書かれ、さらに五輪マークまで入っている。五輪開会式での土俵入りという野望を改めてアピールした格好です。2020年まで現役を続けるためには、横審に苦言を呈された“禁じ手”の解禁だってやる。そういうことではないのか」(協会関係者)

 もちろん、引き際の美しさに絶対的な基準があるわけではない。それだけに、問われるのは一人ひとりの横綱の「美学」ということになろう。

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