「現代社会においては、夫婦の立場が対等でないと、円満な生活を送るのは難しいと思います」と話すのは、男性学を研究する社会学者の田中俊之さん。田中さんは、1児の父で、イクメンとしても知られる。主な著書に『男がつらいよ』(KADOKAWA)などがあり、厚生労働省イクメンプロジェクト推進委員会委員でもある。
田中さんの夫婦は、共働きだ。夫婦の間には、最低限のルールを設けているという。
「ルールは、あまり決め込むとそれに縛られて逆に身動きが取れなくなるので、わが家では2つだけ決めています。それは、お互いを平等だと思うこと。そして、ひとり時間を作ることです」
互いが平等と意識していれば、当たり前のように家事分担もできるし、働く立場も家事育児をする立場も理解し合えるので、尊重し合えるというわけだ。また、日曜日は、午前と午後にわけて、家事育児を分担し、もう一方はプライベートな用事で出かけるようにしているという。
「夫婦は長い歳月一緒に生きる存在。あえて離れる時間を作った方が、うまくいくと思います」
田中さんの夫婦のルールは以下の2つだ。
●関係は対等に
●自由時間をお互いに設ける
※女性セブン2018年6月7日号