掃除、洗濯、買い物と多忙な日常の中で、数時間も労力を取られる料理はとりわけ一苦労。誰か代わりにやってくれないかしら…。そんな悩みを抱えるかたがたに朗報が飛び込んできた。
今、家電業界では「なにもしなくても自動的に料理してくれる」という魔法のような製品が各メーカーから次々に発売され、大盛況になっているというのだ。家電ジャーナリストの戸井田園子さんが語る。
「具材と調味料を入れるだけで、煮加減から味付けまで、勝手に料理をしてくれる『自動調理家電』です。万能鍋ともいわれ、煮物だけでなく、蒸し料理も焼き料理もOK。セットするだけで最適な調理をしてくれる。まさに“ほったらかし調理家電”と呼ぶべき革命的な商品です」
ぱっと見は炊飯器や鍋のようにも見える各社のほったらかし調理家電だが、各製品によって強みが異なり、用途や料理の好みに合わせて選びたい。
「最近はレシピを内蔵していて、指示通り具材を入れるだけという製品が多いです。例えばシャープの『ヘルシオ ホットクック』は、ネットに繋がる上、人工知能付き。季節や調理履歴をもとに、オススメの献立まで提案してくれます。予約機能もあり、生肉や魚などの具材を入れて夕食時間を予約しておくと、まず腐らない温度に加熱しておいて、時間が来ると最後の仕上げをする。ちょっとした未来感があります」(戸井田さん)
6月のボーナス商戦を控えた今、要チェックの「ほったらかし調理家電ベスト5」を専門家に挙げてもらった。
【シャープ『ヘルシオ ホットクック』KN-HW24C】
無水調理が特徴で、食材本来の持つ抗酸化作用やミネラルなど、水に溶け出しやすい栄養素を逃すことなく味わえる。
「『まぜ技ユニット』という、最適なタイミングでかき混ぜる機能もあり、カレーやシチューなど焦げてしまいがちな料理も安心です」(戸井田さん)
◆得意料理:オールラウンド
◆値段:7万5000円
【ティファール『Cook4me Express』】
煮る、蒸す、焼くに加えて、圧力調理まで何でもできる。150のレシピが内蔵されており、ディスプレーに材料やレシピが表示される。
「この商品の強みは、なんといっても圧力をかけることによる調理時間の短さ。肉じゃがは3分、スペアリブが15分で完成します」(家電ジャーナリストの藤山哲人さん)
◆得意料理:蒸し料理、煮込み料理
◆値段:3万9000円(実勢価格)