芸能

さよなら西城秀樹さん 新御三家が抱えていた複雑な思い

告別式会場に飾られた3人の巨大パネル

「まったく年齢を感じさせないパフォーマンスを、お送りしていきたい」。5月27日、全国ツアー初日を迎えた郷ひろみ(62才)は、覚悟を決めたようにそう宣言した。それはまるで、先に逝った盟友への“ヤングマン宣言”──。

 その前日の5月26日、東京・青山葬儀所で、西城秀樹さん(享年63)の告別式がしめやかに執り行われた。

「ツアーのリハーサルが大詰めを迎えていた郷さんでしたが、予定を大幅に変更して前日の通夜、その日の告別式どちらにも足を運びました。弔辞を読んだのも、郷さんのたっての希望で実現したそうです」(芸能関係者)

 西城さんと郷に、野口五郎(62才)を加えた3人は、舟木一夫(73才)、橋幸夫(75才)、西郷輝彦(71才)の「御三家」に次ぐ、「新御三家」として1970年代の音楽シーンを席巻した。

 1万人以上のファンが詰めかけた告別式会場には、2年前に週刊誌で3人が揃い踏みしたときの写真が巨大パネルとなって飾られた。郷と野口は、西城さんとの永遠の別れを惜しんだ。

「西城さんの死後、野口さんは何度も西城さんの自宅に足を運び、亡骸に語りかけたそうです。真っ赤に泣きはらした目で、何度も言葉に詰まりながら弔辞を読んでいました。一方の郷さんは、野口さんとは違って手元に原稿はなく、西城さんの遺影にささやきかけるようにしていました。そこに、それぞれの送り方があるように思えました」(前出・芸能関係者)

 今からおよそ45年前、全国の若い女性たちを「誰がいちばんか」で三分させるほどの爆発的な人気を誇った3人の出会いは、実に微笑ましいものだった。当時を知る芸能関係者が明かす。

◆「あの子、ひろみって名前らしいぜ!」

「秀樹と五郎、秀樹とひろみはそれぞれ面識がありましたが、五郎とひろみは直接顔を合わせたことがなかった。あるとき、五郎が秀樹の楽屋に駆け込んでいき“すごくかわいい女の子が撮影している”と興奮気味に言ったそうです。2人で見に行ったら、その“かわいい子”とは舞妓役を演じるため女装していたひろみ。“あの子、ひろみって名前らしいぜ!”と話す五郎に、“あんな太い眉の女の子いるわけがないよ”と、秀樹は冷静にツッコんだ。そのとき初めて3人が顔を合わせたそうです」

関連キーワード

関連記事

トピックス

精力的な音楽活動を続けているASKA(時事通信フォト)
ASKAが10年ぶりにNHK「世界的音楽番組」に出演決定 局内では“慎重論”も、制作は「紅白目玉」としてオファー
NEWSポストセブン
2022年、公安部時代の増田美希子氏。(共同)
「警察庁で目を惹く華やかな “えんじ色ワンピ”で執務」増田美希子警視長(47)の知人らが証言する“本当の評判”と“高校時代ハイスペの萌芽”《福井県警本部長に内定》
NEWSポストセブン
ショーンK氏
《信頼関係があったメディアにも全部手のひらを返されて》ショーンKとの一問一答「もっとメディアに出たいと思ったことは一度もない」「僕はサンドバック状態ですから」
NEWSポストセブン
悠仁さまが大学内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿されている事態に(撮影/JMPA)
筑波大学に進学された悠仁さま、構内で撮影された写真や動画が“中国版インスタ”に多数投稿「皇室制度の根幹を揺るがす事態に発展しかねない」の指摘も
女性セブン
奈良公園と観光客が戯れる様子を投稿したショート動画が物議に(TikTokより、現在は削除ずみ)
《シカに目がいかない》奈良公園で女性観光客がしゃがむ姿などをアップ…投稿内容に物議「露出系とは違う」「無断公開では」
NEWSポストセブン
ショーンK氏が千葉県君津市で講演会を開くという(かずさFM公式サイトより)
《ショーンKの現在を直撃》フード付きパーカー姿で向かった雑居ビルには「日焼けサロン」「占い」…本人は「私は愛する人間たちと幸せに生きているだけなんです」
NEWSポストセブン
気になる「継投策」(時事通信フォト)
阪神・藤川球児監督に浮上した“継投ベタ”問題 「守護神出身ゆえの焦り」「“炎の10連投”の成功体験」の弊害を指摘するOBも
週刊ポスト
長女が誕生した大谷と真美子さん(アフロ)
《大谷翔平に長女が誕生》真美子さん「出産目前」に1人で訪れた場所 「ゆったり服」で大谷の白ポルシェに乗って
NEWSポストセブン
九谷焼の窯元「錦山窯」を訪ねられた佳子さま(2025年4月、石川県・小松市。撮影/JMPA)
佳子さまが被災地訪問で見せられた“紀子さま風スーツ”の着こなし 「襟なし×スカート」の淡色セットアップ 
NEWSポストセブン
第一子出産に向け準備を進める真美子さん
【ベビー誕生の大谷翔平・真美子さんに大きな試練】出産後のドジャースは遠征だらけ「真美子さんが孤独を感じ、すれ違いになる懸念」指摘する声
女性セブン
『続・続・最後から二番目の恋』でW主演を務める中井貴一と小泉今日子
なぜ11年ぶり続編『続・続・最後から二番目の恋』は好発進できたのか 小泉今日子と中井貴一、月9ドラマ30年ぶりW主演の“因縁と信頼” 
NEWSポストセブン
同僚に薬物を持ったとして元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告が逮捕された(時事通信フォト/HPより(現在は削除済み)
同僚アナに薬を盛った沖縄の大坪彩織元アナ(24)の“執念深い犯行” 地元メディア関係者が「“ちむひじるぅ(冷たい)”なん じゃないか」と呟いたワケ《傷害罪で起訴》
NEWSポストセブン