本戦開幕間近のハリルホジッチ監督電撃解任という前代未聞の大騒動を経て、6月14日に開幕するロシアW杯のメンバーが決まった。注目の集まっていた香川真司(29、ドルトムント)も“西野ジャパン”の一員として本大会に臨むことになった。
だが、昨年10月から代表を外れていた上、右足首の負傷で約3か月間も実戦から遠ざかっていただけに、5月31日のメンバー発表では驚きの声があがった。
「ケガ以上に懸念されているのがメンタルです。今大会を“集大成”と位置づけるあまり、気合いが空回りしている。前日のガーナ戦でも後半からの出場ながら終盤には“ガス欠状態”。コンディションが低調なため本大会ではベンチスタートが濃厚」(専門誌記者)という状況だ。
ハリルホジッチ監督の電撃解任に加え、ビッグネームがギリギリまで“当落線上”という状況は、関係各所に波紋を広げた。スポンサー各社は代表選手の写真入り関連商品などをすでにリリース済み。
「たとえばJALは特別塗装機『SAMURAI BLUE応援ジェット』の運航を始めていて、4月から就航の2号機には代表ユニフォーム姿の香川の画像が大きく使われている。当然“香川落選”でも機体のペイントは変えられない。おかしな機体を飛ばすハメにならないか、気が気ではなかったはず」(経済紙記者)
JAL広報部に香川のメンバー入りについてコメントを求めたところ、「『サポーティングカンパニー』として日本代表全体を今後も応援していく」と答えた。
※週刊ポスト2018年6月15日号