ビジネス

新聞社が「号外」を出す基準 いつ誰が発行を決めるのか

玉音放送の号外(資料提供/羽島知之)

 2018年2月17日(土)午後3時15分すぎ。JR新橋駅前に、興奮と熱気が渦巻く人だかりができていた。我先にと手を伸ばす人々。その指先にあるのは、フィギュアスケート・羽生結弦選手の五輪2連覇を報じる号外だった。

「現地に行った社員によると、号外が届いた瞬間に大勢の方々が殺到し、凄まじかったそうです。あっという間に配布分がなくなったと聞いています」(朝日新聞東京本社広報部)

 読売新聞、毎日新聞などの全国紙のほか、地方紙、スポーツ紙も号外を出し、日本列島が羽生号外フィーバーで沸いた。地元・仙台では雪降る中、号外を待つ長蛇の列ができたという。

 この日はさらに、将棋の藤井聡太五段(当時)が史上最年少で六段昇段を果たすニュースも飛び込み、朝日新聞と読売新聞はその快挙を伝える号外も発行した。

 突発的な大ニュースをいち早く伝えるために、朝夕刊とは別に臨時で発行されるのが号外だ。通常の新聞の1面には創刊からの通し番号(発行号数)が記されているのに対し、号外の紙面にはそれがない。「号」の「外」の新聞であることから、「号外」と呼ばれる。

 現在、号外は大きく分けて、輪転機で刷り出す輪転号外(紙の号外)、パソコンやスマートフォンなどで見られるPDF号外(電子版号外)の2種類がある。今回は、街頭などで無料配布される紙の号外の謎を追った。

関連記事

トピックス

大谷の母・加代子さん(左)と妻・真美子さん(右)
《真美子さんの“スマホ機種”に注目》大谷翔平が信頼する新妻の「母・加代子さんと同じ金銭感覚」
NEWSポストセブン
トルコ国籍で日本で育ったクルド人、ハスギュル・アッバス被告(SNSより)
【女子中学生と12歳少女に性的暴行】「俺の女もヤられた。あいつだけは許さない…」 執行猶予判決後に再び少女への性犯罪で逮捕・公判中のクルド人・ハスギュル・アッバス被告(21)の蛮行の数々
NEWSポストセブン
二階俊博・元幹事長の三男・伸康氏が不倫していることがわかった(時事通信フォト)
【スクープ】二階俊博・元自民党幹事長の三男・伸康氏が年下30代女性と不倫旅行 直撃に「お付き合いさせていただいている」と認める
NEWSポストセブン
雅子さまにとっての新たな1年が始まった(2024年12月、東京・千代田区。写真/宮内庁提供)
《雅子さま、誕生日文書の遅延が常態化》“丁寧すぎる”姿勢が裏目に 混乱を放置している周囲の責任も
女性セブン
M-1王者であり、今春に2度目の上方漫才大賞を受賞したお笑いコンビ・笑い飯(撮影/山口京和)
【「笑い飯」インタビュー】2度目の上方漫才大賞は「一応、ねらってはいた」 西田幸治は50歳になり「歯が3本なくなりました」
NEWSポストセブン
司忍組長も姿を見せた事始め式に密着した
《山口組「事始め」に異変》緊迫の恒例行事で「高山若頭の姿見えない…!」館内からは女性の声が聞こえ…納会では恒例のカラオケ大会も
NEWSポストセブン
浩子被告の顔写真すら報じられていない
田村瑠奈被告(30)が抱えていた“身体改造”願望「スネークタンにしたい」「タトゥーを入れたい」母親の困惑【ススキノ首切断事件】
NEWSポストセブン
「好きな女性アナウンサーランキング2024」でTBS初の1位に輝いた田村真子アナ(田村真子のInstagramより)
《好きな女性アナにランクイン》田村真子、江藤愛の2トップに若手も続々成長!なぜTBS女性アナは令和に躍進したのか
NEWSポストセブン
筑波大学・生命環境学群の生物学類に推薦入試で合格したことがわかった悠仁さま(時事通信フォト)
《筑波大キャンパスに早くも異変》悠仁さま推薦合格、学生宿舎の「大規模なリニューアル計画」が進行中
NEWSポストセブン
『世界の果てまでイッテQ!』に「ヴィンテージ武井」として出演していた芸人の武井俊祐さん
《消えた『イッテQ』芸人が告白》「数年間は番組を見られなかった」手越復帰に涙した理由、引退覚悟のオーディションで掴んだ“準レギュラー”
NEWSポストセブン
10月1日、ススキノ事件の第4回公判が行われた
「激しいプレイを想像するかもしれませんが…」田村瑠奈被告(30)の母親が語る“父娘でのSMプレイ”の全貌【ススキノ首切断事件】
NEWSポストセブン
12月6日に急逝した中山美穂さん
《追悼》中山美穂さん、芸能界きっての酒豪だった 妹・中山忍と通っていた焼肉店店主は「健康に気を使われていて、野菜もまんべんなく召し上がっていた」
女性セブン