突発的な大ニュースをいち早く伝えるために、朝夕刊の新聞とは別に臨時で発行される「号外」。
地方紙は世界的、全国的な重大ニュースだけでなく、その地域ならではの号外を発行することが多い。その代表格が、地元出身のスポーツ選手の快挙を報じる号外だ。
特に目立つのは、高校野球関係。全国大会前には「□△校出場へ」、大会が始まれば「県勢○年ぶり初戦突破」など、他都道府県の人が見れば“えっ、それが号外!?”と驚くような号外が出る。
地域住民にとっての悲願を号外で伝えるのも地方紙の特色だ。過去には、橋の開通や空港の開港、新幹線開業などの号外が出ている。
住民の喜びの声を交えて運用開始をいち早く報じる号外は、地元に密着した地方紙ならでは。
また、地元出身の著名人の訃報を伝える号外も多い。5月に亡くなった歌手・西城秀樹の出身地広島では、中国新聞が号外を発行した。
※週刊ポスト2018年6月15日号