宝塚歌劇団には、「花」「月」「雪」「星」「宙」の5つの組がある。熱心なヅカファンに言わせれば、いちばんの歴史をもつ花組のタカラジェンヌには文字通り華やかさと総合力が求められ、月組は個性的で少しクセがあるなど、組によってキャラクターが異なるという。
一体どこの組に入るのかしら──宝塚音楽学校の卒業までまだ1年近く残しながら、すでにファンたちの間では、松岡修造(50才)の娘・恵さん(19才)のそんな話題で持ちきりだ。
5月27日、小児がん患者や家族のための専門施設を支援する「すみれ募金」を募るイベントに、音楽学校の生徒80人が参加した。
「黒地に白百合の着物を着た恵さんの立ち姿には、周囲から溜め息が聞こえるほどオーラがありました。恒例のファンとの記念撮影では、恵さんの前に人が殺到して大混乱になったため、急きょ1人だけ他の生徒から離れた場所で対応するという異例の態勢が敷かれました。日に日に注目度は高まる一方です」(スポーツ紙記者)
恵さんは、「鉄の掟」と呼ばれる厳しい規律の中で学校生活を送っている。来年3月には音楽学校を卒業し、タカラジェンヌとして羽ばたくことになる。
「組分けは歌劇団プロデューサーらによる合議で決められます。不足しているのは男役なのか娘役なのか、年次構成の矛盾はないか、ダンサーが必要なのか、それとも歌手なのか、退団予定者の人数は…などなど、さまざまな事情を考慮して決められます。
デビューしてしまえば、重要なのは何といっても『集客力』に尽きます。話題性、スター性が大きなポイント。来年の卒業生の目玉は何といっても恵さんです。創業一族に生まれたサラブレッドな上に、松岡修造さんの娘で、あの美貌。関係者の間では『首席卒業』を望む声が囁かれているんです」(宝塚関係者)
これまで、汀夏子(71才)や小柳ルミ子(65才)、安蘭けい(47才)、蘭寿とむ(42才)といったスターたちが、音楽学校を首席で卒業した。
「恵さんが首席で卒業となれば、宝塚にとってこれ以上のニュースはありません。そこからはスター街道まっしぐらでしょう。ですが、他の生徒たちも毎日血の滲むような努力をしていますから、そう簡単なことではありません。恵さんにとっては相当なプレッシャーでしょうが、お父さん譲りのプラス思考で、“注目されることに感謝”と捉えているようです。実際、恵さんの歌やダンスの成績は、上位にランクインしているそうです」(前出・宝塚関係者)
だが、恵さんの人気が上がれば上がるほど、心配される面もある。