「ファッションはチョコレートの次に気持ちを明るくしてくれるもの」とは、ブランド「ランバン」のアートディレクターの言葉だ。首相夫人・安倍昭恵さん(55才)の“ファッションショー in ロシア”を見ていると、ウキウキして昂揚した気分が伝わってくる。
5月24日、昭恵さんはフリルがふんだんに使われたスカイブルーのセットアップを着て、安倍首相と共に羽田空港で政府専用機に乗り込んだ。数時間後、ロシアのサンクトペテルブルクに到着した時には、真っ白なジャケットに黒いインナー、黒い膝丈のスカートに着替えていた。
翌々日の26日午前中、平昌五輪フィギュアスケート女子で金メダルを獲得したアリーナ・ザギトワ選手(16才)に秋田犬の子犬「マサル」を贈呈する式には、白い羽のようなデザインが入った黒いジャケットとスカート、シルバーのハンドバッグで登場。夕方にモスクワのボリショイ劇場に姿を見せたときは、プーチン露大統領(65才)も目をパチクリさせるほどのビビッドなサーモンピンクのツーピースに、黒いハンドバッグだった。
そして翌27日、帰国の途につき、羽田空港のタラップを降りる昭恵さんは鮮やかな蛍光イエローのジャケットを羽織って満面の笑み──。
一体、何着の服とバッグを3泊4日のロシア訪問に持ち込んだのかわからないが、昭恵さんの朗らかな表情からは、国内での逆風なんて、文字通りのどこ吹く風。
「森友問題では、公式文書から昭恵夫人の名前を消すように指示された財務省職員が自殺。ロシア行きの前日の23日には、夫人付きの女性職員が土地取引について財務省に問い合わせていたことも発覚しました。“真相究明のためには昭恵夫人の国会証人喚問しかない”という世論が盛り上がっている中での外遊同行は、国民の反発しか招かないのではと周囲も心配しているのですが…」(官邸関係者)
実際、安倍首相も今回の訪露には昭恵さんを同行させないつもりだったという。
「それでも出発の直前になって、“私も行くからね”と昭恵夫人に押し切られたようです。どうやら、“『香り』について学べる現地の学校に行ってみたい”とせがまれたらしいんです。公式の予定がない時間に出かけて生徒と交流したそうです。
森友問題が炎上して以降、昭恵夫人は国内での活動はほぼ自粛状態で、毎日やっていたフェイスブックの更新もストップ。総理も本音では家でじっとしていてほしいが、“昭恵もストレスが溜まってるから”と外遊の同行を許したそうです」(全国紙政治部記者)