医師が執筆する「食事本」が一大ブームになっている。『医者が教える食事術 最強の教科書』(牧田善二・著)は42万部、『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』(津川友介・著)が発売10日で10万部のベストセラーに。
その他にも、書店に行けば医師が健康になるための食事法を説く書籍がズラリと並んでいる。
たとえば、ザッとあげるだけでも『医者が教える最強の食事術』(白澤卓二・監修)、『医師が実践する超・食事術』(稲島司・著)、『脳の専門医が教える脳が若返る40代からの食事術』(熊谷頼佳・著)、『医者が教える あなたを殺す食事 生かす食事』(内海聡・著)、『医師が教える疲れが抜けない人の食事法』(本間良子、本間龍介・著)などがある。
タイトルが非常に似ているため、『牧田本』『津川本』『白澤本』などと著者名で示す。
これらの書籍のヒットを支えているのが「医師が奨める」というキーワードである。ネットや様々なメディアで健康情報が紹介されているが、その中身は玉石混淆。その点、健康管理のプロである医師が診療経験や研究データをもとにして示す食事法に信頼が集まるのだろう。
しかし興味深いのは、同じ「医師の食事本」でも、著作によって紹介される食事法が少しずつ異なることだ。