19日にロシアW杯初戦を迎える西野ジャパンは、オーストリアでの直前合宿中。緊張感が漂っているのかと思いきや、高級リゾート地で“和気あいあい”と英気を養っているという。
「宿舎のホテルはスパやプールなど各種施設が完備されている。夜間の外出は禁止ですが、卓球台やビリヤードといった娯楽施設もある」(現地記者)
日本代表にとっては“チームの和”が最優先事項になっているようだ。W杯開幕2か月前にハリルホジッチ監督が電撃解任され、本田圭佑(31・パチューカ)が“引き金を引いた”という報道が駆け巡ったこともあり、一時は「誰を信じていいか分からない」と疑心暗鬼に陥る選手もいたという。
「西野朗監督はチームの風通しを良くすることに腐心している。ハリル時代は練習中の私語厳禁が徹底されるなど選手の行動は厳しく管理され、朝の散歩も禁止。食事は長テーブルで全員一斉で、昼寝の時間に至っては分刻みで指定され、“俺たちは子供じゃない”という声が上がるほど。西野監督はそうした規則を撤廃するところから“チームづくり”を始めた」(同前)
だが、チームが置かれている状況は厳しいままだ。「一次リーグを突破できる可能性は10%以下とみています」と手厳しく論評するのは、サッカージャーナリストの財徳健治氏だ。