丘を上ると一面に咲き広がる青い花。茨城県にある国営ひたち海浜公園の「ネモフィラの丘」には、見頃となったGW前、多くの観光客が訪れた。
ベストセラーとなった『死ぬまでに行きたい!世界の絶景』などの書籍で取り上げられたことや、アメリカCNNが推薦する「日本の美しい風景31選」に選ばれたことで認知度が拡大してきたが、大きな後押しとなったのが「インスタ映え」だ。
「インスタグラム利用者の増加も関係しているのか、ここ数年で人気が高まっているという印象です。入園者数は2015年から3年連続で200万人を超え、昨年度は過去最高の約227万人のかたにお越しいただきました。
ネモフィラの植栽を始めた2002年当時は当然インスタ映えなど意識していませんでしたが、空や海と繋がるように咲く一面の青いネモフィラが、インスタグラムを通して拡散され多くの人の目に触れるようになったことはうれしい驚きです。インスタ効果か、国内のかただけでなく海外からの観光客も増え、写真の力にびっくりしています」(広報担当者)
SNSの拡散力は強く、その認知度は爆発的に上がることが大きな特徴だが、ネモフィラもまた然り。
「来園者の数が増えた2015年には、海外からのお客様が増えたこともあって、花畑の中での写真撮影や踏み荒らしなどの問題が生じました。ロープ柵や立入禁止表示の設置、ホームページの多言語対応などの対策で、現在はマナーを守って楽しんでいただいています」(同前)
※女性セブン2018年6月21日号