ロシアW杯開幕を目前に控えた西野ジャパン。代表メンバーは2008年北京五輪組、2014年ロンドン組といった同世代の仲間で集まる傾向が強い。本田圭佑(31・パチューカ)、香川真司(29・ドルトムント)、岡崎慎司(32・レスター)の“ビッグ3”や長友佑都(31・ガラタサライ)らベテランは、北京組だ。
「自由時間などの行動はこうした世代ごとに分かれがち。そのなかで世代をまたぐ“ポリバレントな存在”が吉田麻也(29・サウサンプトンFC)です。北京世代ですが、オーバーエイジ枠でロンドンにも出場しているので下の世代とのパイプ役になっている」(スポーツ紙デスク)
一方、五輪出場経験がなく、W杯も初選出ながら、メンバー同士のコミュニケーションの“司令塔”を担う存在が槙野智章(31・浦和)だという。
「トレードマークの髪型をイジられると“加藤鷹さんも真似している”と返し、笑いを誘っている。吉田も、昨年10月にニュージーランド戦で槙野と初めて一緒に先発した時に『お笑い担当だと思っていたけどプレーもちゃんとしている』とジョークを飛ばしていたという話です」(サッカー雑誌記者)
ピッチ外でのDF陣の連携はよさそうだ。
さらに槙野は“一匹狼”とみられがちな本田の信頼も勝ち得ているという。5月14日放送のNHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』に出演した際、「プロフェッショナルとは?」という質問に「ケイスケ・ホンダ」という名言(?)を残した本田。
「槙野はこれをネタにして本田にツッコむ唯一の選手。いまや本田も苦笑いしながら周囲に“お前らもケイスケ・ホンダになれ”と冗談で返すようになった。ロッカールームに流す音楽の選曲も槙野の担当です」(現地記者)
※週刊ポスト2018年6月22日号