「清水エスパルスから声がかかったときに自ら『普及部でやらせてください』と頼みました。プロ生活19年間のうち、エスパルスが13年間だったんですけど、現役のときは広報や営業といった方としか会っておらず、実はエスパルスのことを何も知らない。サッカーを普及する事業を通じて、もっとエスパルスのことを学ばなくてはいけないと思い、志望しました。今はスタッフとして与えられたことをきちんとこなし、日々勉強の毎日です。
今の代表ですか? エスパルスで一緒だったオカ(岡崎慎司)とはちょくちょく連絡をとります。ドイツからプレミア(イングランド)に行くときは正直大丈夫かなと思いましたけど(笑い)。選手たちには、それぞれのW杯への特別な思いをピッチの上で集中して表現してほしい」
逆境に打ち勝った男は、優しさを秘めながらも力強く語った。
■いちかわ・だいすけ/1980年5月14日生まれ、静岡県出身。DF。日本代表最年少出場記録を持ち、右サイドからのアーリークロスが武器。2002年日韓W杯出場。現清水エスパルス普及部スタッフ。代表キャップ数10。
※週刊ポスト2018年6月22日号