これまで色々な選手を散々試したものの、結果的には前大会からあまりメンバーが変わらなかったサッカーW杯日本代表。若手世代はこの年功序列の色合いが強そうなチームをどう捉えているのか。
5月30日のガーナ戦では海外組を押しのけ大島僚太(25・川崎)が先発出場した。得点には結びつかなかったが、何度も相手ラインを破るパスで好機を演出すると、試合後には宇佐美貴史(26・デュッセルドルフ)が“考え方が一致していてすごくよかった”と絶賛した。
「大島はリオ世代のなかでスタメンに最も近い。海外組は口に出さないが“国内組のレベルはどのくらいか”と上から目線でいる。大島のような“国内組の若手”は誰もが認めるプレーをするしかない、という気持ちが強くなっているはず」(スポーツ紙デスク)
ピッチ外の事情を加味して眺めると、ロシアW杯は面白みを増してくる。
※週刊ポスト2018年6月22日号