またリンちゃんの遺族に対しても次のように言い放った。「父親の調書を読むと、朝時間のある日もあったとのことです。だったら(リンちゃんを学校に)送れたのでは、って思います」
終始他人事のように答える澁谷被告の姿は、どこか異様な空気に包まれていた。一方、翌15日に行われたリンちゃんの父親・ハオさんの陳述は痛切を極めた。
「娘はとても大事。私の命と同じくらいに思っていました。妻は夜眠れない、常に涙流し、時には自殺も考えている…。リンちゃんの弟は4才。まだ姉が亡くなったこと知らない。毎日『どうして学校から戻ってこないの』『どうしてご飯をあげたのに残ってるの』と。ある日、『リンちゃんは誰かが殺したの?』と聞いてきた。4才の子供が! どう答えたらいいですか! 食べるとき、寝る前、起きるとき、リンちゃんいないこと、心が痛くて耐えられない。犯人に死刑判決を出してほしいです。お願いします」
父親の陳述中、傍聴席からはすすり泣く声がやむことはなかった。検察の論告求刑は死刑。判決は7月6日に下される。
※女性セブン2018年7月5日号