国際情報

中国33歳男 彼女の誕生日に「札束で花束」も食事は割り勘説

濃密な記念日だった!?(写真:アフロ)

 カネをカネと思わないような行為がまかり通るところはやはり、バブルの象徴といえるのかもしれない。中国の情勢に詳しい拓殖大学海外事情研究所教授の富坂聰氏がレポートする。

 * * *
 日本に旅行に来る中国人観光客たちの“爆買い”の話題は一段落といったところだが、彼らの消費パワーは相変わらず旺盛であるようだ。中央直轄市、重慶のメディア『重慶晨報』が5月24日付で報じた2つのニュースからは、その現実が良く伝わってくる。

 その一つは〈とんでもない高価麵 ジャジャ麺一杯が1314元(約2万2000円) 入口で美女が生演奏〉という見出しの記事だ。

 これは食材にこだわったが故の高価格ではなく、単に恋人向けのボックス席の席料を取られるという話だが、15日の前からの予約が必要で、実名制で身分証も必要というのには驚かされた。

 一方、もう一つの記事は、〈彼女の誕生日に33万元(約550万円)の札束を使って、人民元の花束つくる 銀行は「違法」との見解を示す〉である。

 これはどういうことかといえば、人民元の紅いお札を使い、折りたたんだりして花の形にした花束をつくり、大きなホールに敷き詰めたという話だ。日本の福沢諭吉さんでやれば茶色の花束になるということだ。

 重慶市に住む33歳の男の発案だが、実行してそれをネットに上げたものだから、たちまち炎上したというわけだ。

 この花束、その名も「有銭花」だというからあきれる。現場となったのは重慶江北城のホテルの61階。当日は、7人の技術者を雇い、10数時間をかけて花束を完成させたというから、大作である。

 敷き詰めた人民元の花の中で笑う男の彼女の写真は、ちょっとした迫力がある。実際に使われたのは33万4400元だった。この罰当たりの行為に腹立たしい思いをしたのは、貧しい人たちばかりではない。メディアは早速、この行為に違法性を見出さそうと必死になった。

 曰く、中華人民共和国中国人民銀行法第19条違反であり、同人民幣管理条例違反だというのだ。だが、いずれも微罪だ。

 記事では最後に現場となったホテルの従業員のコメントが紹介されているのだが、それによると、「男は、レストランでの支払いは割り勘だった」というのだが、本当だろうか。

関連キーワード

関連記事

トピックス

司忍組長も姿を見せた事始め式に密着した
《山口組「事始め」に異変》緊迫の恒例行事で「高山若頭の姿見えない…!」館内からは女性の声が聞こえ…納会では恒例のカラオケ大会も
NEWSポストセブン
M-1での復帰は見送りとなった松本(時事通信フォト)
《松本人志が出演見送りのM-1》今年の審査員は“中堅芸人”大量増へ 初選出された「注目の2人」
NEWSポストセブン
浩子被告の顔写真すら報じられていない
田村瑠奈被告(30)が抱えていた“身体改造”願望「スネークタンにしたい」「タトゥーを入れたい」母親の困惑【ススキノ首切断事件】
NEWSポストセブン
「好きな女性アナウンサーランキング2024」でTBS初の1位に輝いた田村真子アナ(田村真子のInstagramより)
《好きな女性アナにランクイン》田村真子、江藤愛の2トップに若手も続々成長!なぜTBS女性アナは令和に躍進したのか
NEWSポストセブン
原英莉花(時事通信フォト)
女子ゴルフ・原英莉花「米ツアー最終予選落ち」で来季は“マイナー”挑戦も 成否の鍵は「師匠・ジャンボ尾崎の宿題」
NEWSポストセブン
筑波大学・生命環境学群の生物学類に推薦入試で合格したことがわかった悠仁さま(時事通信フォト)
《筑波大キャンパスに早くも異変》悠仁さま推薦合格、学生宿舎の「大規模なリニューアル計画」が進行中
NEWSポストセブン
筒香が独占インタビューに応じ、日本復帰1年目を語った(撮影/藤岡雅樹)
「シーズン中は成績低迷で眠れず、食欲も減った」DeNA筒香嘉智が明かす“26年ぶり日本一”の舞台裏 「嫌われ者になることを恐れない強い組織になった」
NEWSポストセブン
陛下と共に、三笠宮さまと百合子さまの俳句集を読まれた雅子さま。「お孫さんのことをお詠みになったのかしら、かわいらしい句ですね」と話された(2024年12月、東京・千代田区。写真/宮内庁提供)
【61才の誕生日の決意】皇后雅子さま、また1つ歳を重ねられて「これからも国民の皆様の幸せを祈りながら…」 陛下と微笑む姿
女性セブン
『世界の果てまでイッテQ!』に「ヴィンテージ武井」として出演していた芸人の武井俊祐さん
《消えた『イッテQ』芸人が告白》「数年間は番組を見られなかった」手越復帰に涙した理由、引退覚悟のオーディションで掴んだ“準レギュラー”
NEWSポストセブン
10月1日、ススキノ事件の第4回公判が行われた
「激しいプレイを想像するかもしれませんが…」田村瑠奈被告(30)の母親が語る“父娘でのSMプレイ”の全貌【ススキノ首切断事件】
NEWSポストセブン
12月6日に急逝した中山美穂さん
《追悼》中山美穂さん、芸能界きっての酒豪だった 妹・中山忍と通っていた焼肉店店主は「健康に気を使われていて、野菜もまんべんなく召し上がっていた」
女性セブン
六代目山口組の司忍組長。今年刊行された「山口組新報」では82歳の誕生日を祝う記事が掲載されていた
《山口組の「事始め式」》定番のカラオケで歌う曲は…平成最大の“ラブソング”を熱唱、昭和歌謡ばかりじゃないヤクザの「気になるセットリスト」
NEWSポストセブン