6月14日に開幕したロシアW杯が、早くも1次リーグの佳境を迎えている。
出場32か国の代表が戦うピッチと同様に熱いのが、各国から集まったサポーターたちが陣取るスタンドだ。中でも、ユニフォームや民族衣装に身を包んだ女性サポーターたちの美しさは、W杯のもう一つの華として注目される。
6大会連続でW杯を取材しているスポーツライターの栗原正夫氏が語る。
「特に目立つのは、コロンビアやペルー、メキシコなど中南米の国の女性サポーターです。この時期のロシアは思ったほど寒くなく、日本対コロンビア戦があったサランスクは30度近くまで気温が上がったので、コロンビアの女性サポーターはユニフォームにホットパンツ姿で腰を振るようなセクシーなダンスを踊って男性の視線を集めていました。地元ロシアの女性も短い夏を楽しむように薄着で出歩いています」
何千人もの女性サポーターが駆けつける国がある一方で、女性サポーターの姿がほとんど見当たらない国もある。例えばイランは、国内で女性のサッカー観戦が制限されているが、モロッコ対イラン戦(15日)の会場でそれに抗議する横断幕が掲げられる一幕もあった。スタンドでそうした“お国柄”が現われるのも、「サッカーの祭典」ならではの光景だ。
スタンドの「美の戦い」で決勝トーナメントに進出する国はどこ?
※週刊ポスト2018年7月6日号