ピンク色を基調とした花で彩られた祭壇の中央には、穏やかな笑顔を浮かべる彼女の写真が飾られていた。モニターに映る生前の元気な姿は、“あの日”から、もう1年が経ったことを忘れさせてしまうほどだった。
6月23日、都内にあるホテルのパーティー会場で、小林麻央さん(享年34)を偲ぶ会が催された。
「出席したのは、テレビ局や芸能関係者など約300人。立食スタイルでしたが、ほとんどの人は食事を手に取ることなく、麻央ちゃんの思い出話に花を咲かせていました。明石家さんまさん(62才)や藤原紀香さん(47才)からの花も届いていて、誰からも愛された麻央ちゃんの人柄がうかがえました」(会の参加者)
司会は麻央さんの姉・小林麻耶(38才)のTBS時代の先輩にあたる安住紳一郎アナ(44才)が務めた。会場には、『NEWS ZERO』(日本テレビ系)で共演していた櫻井翔(36才)や、『めざましどようび』(フジテレビ系)でタッグを組んだ伊藤利尋アナ(45才)、歌手の大塚愛(35才)や平原綾香(34才)の姿もあった。
会場の一角では、麗禾ちゃん(6才)と勸玄くん(5才)が、ママの映像を見て思い出されたのか、しゃくりあげている姿があった。そんな2人の痛ましい姿を見て、市川海老蔵(40才)も目に涙を浮かべていた──。
献杯を終えて挨拶に立ったのは、伊藤アナだった。麻央さんのキャリアでかかわった順に壇上に立ち、思い出話を明かしていった。
『NEWS ZERO』で一緒だった鈴江奈々アナ(37才)と麻央さんは不思議な縁があった。鈴江アナと麻耶が、“同期入社”ということだけでなく、鈴江アナの叔母と麻央さんのお母さんが中学時代の親友だったという。
「鈴江さんの麻央さんの食いしん坊エピソードを聞いて、ああ、チームで仲がよかったんだなと思いました。“夜中の2時なのに麻央さんがスイーツをペロッと食べていた”ことや、櫻井さんは、(麻央さんが)深夜の『すしざんまい』で“あぶりえんがわばかり食べていたよね”と話していたり…知らない話が次々にあがっていました」(前出・参加者)