「くじら」という芸人をご存じだろうか。「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」で知名度を上げた……のだが、いまや「恋愛マスター」として多くの女性たちから注目を集めている。実は、ハイスペック男性たちと飲み会を繰り広げる「港区女子」も、くじら氏の恋愛についての考え方には注目しているらしい。現役港区女子の吉川リサコ氏は、彼を「メンタルハイスペ」だと指摘する。
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「愛は支配ではなく、尊重だ」
「フラれた経験は勲章だ。その勲章をぶら下げて次の戦いへ向かうのだ」
これは、「恋愛マスター」くじら氏の言葉だ。彼はツイッターで多くの男女から恋愛相談を受け、数々の名言を残してファンを集めている。たいへん失礼ながら顔面偏差値はそんなでもないのに、とても美しい奥さんがいる。
彼の著書『世の中には、誰とでも幸せになれる人と、誰といても幸せになれない人の二通りしかいない』(宝島社)も買ってみた。気になったら読んでいただきたいが、この中でもさまざまな悩める女子からの恋愛相談に回答している。
テレビ、ツイッター、そして書籍。あちこちで恋愛相談にのっているのである。もう少し彼の言葉を紹介してみよう。
「100人とコンパしても5人くらいしか合わない」という悩みには、「俺だったら1万人と恋愛して500人の中から1人を選ぶね!」
「妥協する必要なんてない。諦める意味ってなんなんだ。人類全員恋愛対象だ」
「君はモテないんじゃない、フラれてないだけだ」
なるほどなるほど。くじら氏は、「自分が好きなら自分の気持ちを伝え続ければいいんだ」と自分の意思を大事にしている。恋愛ゲームを繰り広げている港区女子の1人としても、核心を突いていると思う。
恋愛は弱肉強食であると、私は身をもって体験している。だからこそ「自分が何を得たいか?」が大切なのだ。また、女性側から「好き!好き!」アピールして実る確率より、男性側からそれをして実る確率の方が高いとも思っている。