後藤真希などが集結したモーニング娘。OG、今年限りでのグループ脱退とジャニーズ事務所退社を発表した渋谷すばるの所属する関ジャニ∞がヒットメドレーを披露し、TRFやT-BOLAN、AKB48、乃木坂46、倖田來未など豪華アーティストが出演した6月27日放送の『テレ東音楽祭』(テレビ東京系)は視聴率8.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)を獲得。昨年の8.4%(ともに19時以降)を上回り、ほぼ同時間帯のTBS『新どうぶつ奇想天外』3時間スペシャルの7.3%、『林修のニッポンドリル』4時間スペシャルの8.5%も上回る数字を残した。ネット上でも番組開始直後から同番組に関するツイートが急増するなど、大きな反響を呼んでいた。
視聴率研究家で、著書『田原俊彦論 芸能界アイドル戦記1979-2018』(青弓社)の中でジャニーズ事務所の歴史や『ザ・ベストテン』(TBS系)などの音楽番組についても詳細に言及している岡野誠氏は、今回の『テレ東音楽祭』についてこう分析する。
「“事実から逃げない姿勢”と“細部にこだわる演出”が、視聴者の心を掴んだと思います。まず、番組の1曲目にSMAPの『俺たちに明日はある』を選択したところに、意気込みを感じました」(以下「」内、岡野氏)
ジャニーズ事務所のTOKIO国分太一が司会を務め、V6やKinKi Kids、KAT-TUN、関ジャニ∞、Hey! Say! JUMP、A.B.C-Z、ジャニーズWEST、King & Princeという8組のジャニーズグループが出演。その中で、1曲目となる「ジャニーズ名曲SPメドレー」では、A.B.C-Zが一昨年に解散したSMAPの『俺たちに明日はある』を歌唱。その後も、事務所を退所したメンバーのいる光GENJIや男闘呼組、SMAP、そして田原俊彦の懐かし映像も流れた。
そして、国分や城島茂、V6などのデビュー前、松田聖子や中森明菜、河合奈保子、柏原芳恵などの女性アイドル、さらにはTRF・SAMのアイドルグループ『Riff Raff』時代のダンスシーンも放送。『お宝秘蔵映像』の触れ込みに偽りはなかったと言えるだろう。