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“歩くパワスポ”の毒蝮三太夫「俺の声がけは介護と同じよ」

お気に入りのウイスキーボトルとともに

 グラビア写真界の第一人者、渡辺達生氏(69)が“人生最期の写真を笑顔で撮ろう”とのコンセプトで立ち上げた『寿影』プロジェクト。渡辺氏は、自然な笑顔を引き出すべく、撮影する人に「一品」を持ってきてもらって、それにまつわるエピソードを聞きながら撮影する。

 俳優・タレントの毒蝮三太夫(82)が持ってきたのは、銀座のバーに50年前にキープしたウイスキーボトル。色あせた『毒蝮三太夫』の千社札が50年の月日を物語るボトルは、一昨年閉店した銀座のバー『美弥』から手元に戻ったもの。

「毒蝮になって最初に作った千社札だよ。この店で俺は、立川談志に口説かれて毒蝮に改名したんだ。各界の有名人も来る店だったけど、談志も店もなくなって寂しい限りだよ」

 毒舌トークでお馴染みだが愛嬌ある笑顔と愛あるフォローでその人気は圧倒的。49年続くラジオ番組では全国の商店街に出かけ、元気づけてきた老人は10万人を超える。“歩くパワースポット”と評する人も。

「人はかまってほしいのよ。FACE TO FACEが一番大事。俺の声がけは介護と同じよ」

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