ユニークな名前とグリーンのボディー。最近SNSで一躍人気の『ウタマロ石けん』には、激動の時代を乗り越えた感動秘話があった。1957年、洗濯機が広く普及する前の時代『ウタマロ石けん』は誕生した。株式会社東邦・代表取締役の西本武司さんが歴史を語る。
「わが社は石けんの製造メーカーで私の曽祖父が1920年に創業。当時の取引先である『宮井産商』の社長より、“日本一の石けんを作りたい!”と依頼があり、彼の大好きな浮世絵師・喜多川歌麿にちなんで『ウタマロ石けん』が誕生しました」
大人気だったが、1960年代後半、洗濯機の普及とともに売上は激減。1998年に『宮井産商』は廃業し、『ウタマロ石けん』は廃番の危機に陥った。
「ところが多くのお客様から“なくさないで!”という電話が殺到。野球のユニホームの泥汚れに悩むお母さんや、足袋を履く職人さんが部分洗いに使用し、真っ白になるとSNSのない時代に口コミで支えてくれました」
以来、東邦が販売を継続。今も主婦から熱い支持を受け、年間売上はなんと120万個を超える。時代を超えて、ウタマロ人気はますます加速中だ。
さらに、おしゃれ洗いにはリキッドがオススメ。『ウタマロ石けん』は弱アルカリ性で蛍光増白材が配合されており、衣類をよく白く洗い上げる特徴が。そのため、色柄ものやおしゃれ着洗いには中性で無蛍光の『ウタマロリキット』(519円)が◎。計量キャップつきで、洗濯機でも使いやすい。
また、手肌にやさしく、油汚れに強い食器洗い洗剤。『ウタマロキッチン』(467円)、キッチンやリビングの掃除に便利な住宅用クリーナー『ウタマロクリーナー』(508円)も人気。
※女性セブン2018年7月12日号