国内

連続青酸殺人・筧千佐子被告 認知症の気になる状況は

2014年の筧さん宅へのガサ入れ(時事通信フォト)

 2013年12月末、夫(当時75)が自宅で死亡、体内から青酸化合物が検出されたことをきっかけに、過去の夫や交際相手に青酸化合物を飲ませて殺害し多額の遺産や保険金を手にしていたとされる筧千佐子被告(71)。昨年、京都地裁で開かれた公判を通して疑われた、彼女の認知症疑惑について、『全告白 後妻業の女「近畿連続青酸死事件」筧千佐子が語ったこと』(小学館)の著者であるノンフィクションライターの小野一光氏が検証した。なお、筧被告は同裁判で死刑判決を言い渡されている。

 * * *
 気になったのが、彼女の認知症だ。

 彼女が軽度の認知症であることが裁判の争点の一つとして取り上げられ、その責任能力と訴訟能力が問われている。実際に法廷で千佐子は「憶えていません」という言葉を繰り返し、自身の記憶力の減退を訴える姿が頻繁に見受けられた。

 だが、私が直接対峙した限りでいえば、千佐子の言葉ははっきりしており、記憶についても、法廷で訴えたほどに不明瞭なものではなかった。

 千佐子は私に対して、起訴されていない結婚・交際相手の数人について、殺害を認める言葉を口にした。だが、メモを取る私の息を呑む気配を察したのか、途中で話の内容をずらし始め、こちらが質問していないのに自分の人生について語り出すと「私、自分がどんな仕事したっていう記憶がないんよ」と、記憶の減退を訴えるのだった。

関連記事

トピックス

真美子さんと大谷(AP/アフロ、日刊スポーツ/アフロ)
《大谷翔平が見せる妻への気遣い》妊娠中の真美子さんが「ロングスカート」「ゆったりパンツ」を封印して取り入れた“新ファッション”
NEWSポストセブン
19年ぶりに春のセンバツを優勝した横浜高校
【スーパー中学生たちの「スカウト合戦」最前線】今春センバツを制した横浜と出場を逃した大阪桐蔭の差はどこにあったのか
週刊ポスト
「複数の刺し傷があった」被害者の手柄さんの中学時代の卒業アルバムと、手柄さんが見つかった自宅マンション
「ダンスをやっていて活発な人気者」「男の子にも好かれていたんじゃないかな」手柄玲奈さん(15)刺殺で同級生が涙の証言【さいたま市・女子高生刺殺】
NEWSポストセブン
ファンから心配の声が相次ぐジャスティン・ビーバー(dpa/時事通信フォト)
《ハイ状態では…?》ジャスティン・ビーバー(31)が投稿した家を燃やすアニメ動画で騒然、激変ビジュアルや相次ぐ“奇行”に心配する声続出
NEWSポストセブン
NHK朝の連続テレビ小説「あんぱん」で初の朝ドラ出演を果たしたソニン(時事通信フォト)
《朝ドラ初出演のソニン(42)》「毎日涙と鼻血が…」裸エプロンCDジャケットと陵辱される女子高生役を経て再ブレイクを果たした“並々ならぬプロ意識”と“ハチキン根性”
NEWSポストセブン
山口組も大谷のプレーに関心を寄せているようだ(司組長の写真は時事通信)
〈山口組が大谷翔平を「日本人の誇り」と称賛〉機関紙で見せた司忍組長の「銀色着物姿」 83歳のお祝いに届いた大量の胡蝶蘭
NEWSポストセブン
20年ぶりの万博で”桜”のリンクコーデを披露された天皇皇后両陛下(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA) 
皇后雅子さまが大阪・関西万博の開幕日にご登場 20年ぶりの万博で見せられた晴れやかな笑顔と”桜”のリンクコーデ
NEWSポストセブン
朝ドラ『あんぱん』に出演中の竹野内豊
【朝ドラ『あんぱん』でも好演】時代に合わせてアップデートする竹野内豊、癒しと信頼を感じさせ、好感度も信頼度もバツグン
女性セブン
中居正広氏の兄が複雑な胸の内を明かした
《実兄が夜空の下で独白》騒動後に中居正広氏が送った“2言だけのメール文面”と、性暴力が認定された弟への“揺るぎない信頼”「趣味が合うんだよね、ヤンキーに憧れた世代だから」
NEWSポストセブン
高校時代の広末涼子。歌手デビューした年に紅白出場(1997年撮影)
《事故直前にヒロスエでーす》広末涼子さんに見られた“奇行”にフィフィが感じる「当時の“芸能界”という異常な環境」「世間から要請されたプレッシャー」
NEWSポストセブン
天皇皇后両陛下は秋篠宮ご夫妻とともに会場内を視察された(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA) 
《藤原紀香が出迎え》皇后雅子さま、大阪・関西万博をご視察 “アクティブ”イメージのブルーグレーのパンツススーツ姿 
NEWSポストセブン
2024年末に第一子妊娠を発表した真美子さんと大谷
《大谷翔平の遠征中に…》目撃された真美子さん「ゆったり服」「愛犬とポルシェでお出かけ」近況 有力視される産院の「超豪華サービス」
NEWSポストセブン