爽やかな笑顔で的確に解説・レポートするお天気キャスターの姿は視聴者を心和ませるが、驚くほどの難関を潜り抜けたことを知る人は少ない。そこに至る道は大きくふたつある。
ひとつは、合格率5%前後の気象予報士試験に合格し、気象予報会社に入り各地の放送局のオーディションを受けるパターン。もうひとつは、競争率数十倍といわれる放送局の募集に応募するケースだ。
2010年に気象予報士資格を取得し、2015年から約1年間、NHK『ニュースやまがた6時』を担当していた岡田みはるさんが語る。
「気象キャスターの面接では、その日の実際の天気に合わせて天気図を使いながらその場で考えてコメントすることもあります。また、天気は刻々と変化し、教科書で解説されてない地域特有の珍しい現象も起こります。
視聴者の皆さんに説明するため、解析する努力が必要な仕事ですが、どの本にも載っていない答えを発見できた時の面白さが醍醐味です」
※週刊ポスト2018年7月13日号