昨年のプロ野球ドラフト1位選手では、超高校級選手が揃っていたが、今シーズン一軍で姿を見たのは日本ハムの清宮幸太郎(19)のみ。後半戦、彼らがペナントレースのカギを握るような救世主になる可能性はあるのか。広島OB・安仁屋宗八氏はこういう。
「(広島の)中村奨成(19)の一軍昇格は、今年は考えていないでしょう。一軍の捕手は石原(慶幸、38)、會澤(翼、30)らを中心に十分回っている。二軍でも、2年目の坂倉(将吾、20)というライバルがいる。競わせて育てるのが広島の方針です」
清宮についても、元楽天監督・田尾安志氏はまだ二軍で鍛える時期とみる。
「僕が同志社大から中日に入った1年目は、4月こそ一軍で代打出場したが、走塁や守備がプロのレベルに達していなかった。志願して二軍に行って、練習と実戦を積んだからこそ、その後に結果が残せた。高卒は、大卒・社会人卒よりも多く試合に出てプロに馴染む必要がある。清宮君も、一軍で文句なしの活躍ができる実力をつけるため、いまはしっかり鍛錬してほしい」
※週刊ポスト2018年7月13日号