クレーン車に吊るされたゴンドラから熱唱し、観客の頭上を通過する当時20才のヒデキ。これは、1975年7月に富士山麓の特設ステージで開催されたコンサートの一幕。この公演を皮切りに行われた初の全国縦断ツアーの様子を追ったドキュメンタリー映画『ブロウアップ ヒデキ』(監督/田中康義、1975年公開)が、東京・名古屋・大阪のライブハウスZeppで、7月17日に43年ぶりとなる再上映を果たす。
「若かりし秀樹さんのパフォーマンスは、今見ても圧倒的な魅力がある。昭和の空気感も含め、そのおもしろさを多くの人に見てもらいたいと、生前の秀樹さんにも許可をいただき、今年の3月には話が決まっていたんです。最後までステージに立つことを諦めなかった秀樹さんの意志を、このライブハウスでの上映会で代弁できるのではないかと願っています」(ソニー・ミュージックの川口貴史さん)
縦9m、横16mの大スクリーンに大音量で響く映像は、実際のライブさながらの迫力だ。残念ながらチケットは即完売したが、伝説のステージは永遠に色褪せない。
『ブロウアップ ヒデキ』(DVD発売中)には、『全国縦断サマーフェスティバル』の公演の他、オフショットやインタビューなど20才の西城さんの魅力が詰まっている。
※女性セブン2018年7月19・26日号