今年6月から改正医療法が施行され、これまで野放しだった歯科医院のHPなど、ネットの医療広告が規制されるようになった。「虚偽」「誇大」「比較優良(*注)」「患者の体験談」「術前術後の比較」などが主な禁止事項だ。
【*注/「日本一」「ナンバーワン」など、根拠もなく、他より優れているとアピールして患者に誤解を与える可能性のある広告】
だが、医療法改正から1月経っても違反ケースは多く、ネットは罠だらけ。そこで、これまでの取材経験から私(岩澤倫彦/ジャーナリスト、『やってはいけない歯科治療』著者)が「歯医者のHP」を見る時に注意するポイントを整理してお伝えしたい。
【要注意1】歯医者のプロフィール、専門性を掲載しないHP
これまでの職歴、学歴を一切掲載していない歯医者は、過去に何らかのトラブルを起こしていた可能性を疑ったほうがいい。専門分野を明示していない歯医者も要注意だ。
【要注意2】「痛くない、歯を削らない虫歯治療」をアピール
一部の歯医者が、保険適用外の特殊な虫歯治療法を実施している。ただし、科学的根拠がない、「痛くない治療」という表記は、改正医療法違反になる。費用が高額な割に効果が得られず、トラブルも出ているので注意したい。