梅雨が明けたら、いよいよアウトドアシーズン到来! しかし、たびたび報じられる事故のニュースを見てもわかるように、自然との触れ合いには、危険がつきものだ、特に夏に遭難事故が急増するというのが山だ。
まず、山で気をつけるべきは“高山病”だ。標高が高くなるにつれ、酸素は薄くなる。その状態に体が対応できないと頭痛やめまいなどを起こす“高山病”になる。救急救命が専門の東京曳舟病院院長の山本保博さんが対策法を教えてくれた。
「酸素濃度に体を順応させながら、ゆっくり登ることが大切。体が高地に慣れるには、水分と塩分が必要。塩あめと水は必ず持参し、こまめに補給を」(山本さん)。
そして、山では滑落の危険性もある。自然体験活動推進協議会の三好利和さんが説明する。
「滑落をした人で多いのが、トイレや着替えなどで登山コースから外れて、草むらの中に入ってしまうパターン。登山道以外は、草などで隠れて見えないものの、突然崖になっていることも多いんです。基本はルートを外れず、やむを得ない場合は、地面があるか確認を」(三好さん)
新品の慣れない靴で登り、歩けなくなるパターンも多いという。山で歩けなくなったら、命にかかわる。
「登山靴を購入したら実際に歩き、慣らしたうえで、さらに厚手の靴下を履くこと。また、古くてメンテナンスしていない靴も要注意。靴底がはがれて歩けなくなる人もいます」(三好さん)
※女性セブン2018年7月19・26日号