近年、地方女子アナ界では東大を卒業した女性が増加している。女子アナウォッチャーの丸山大次郎氏がいう。
「そもそも東大出身の女子アナはさほど多くなく、かつてはそのほとんどがNHKに入社していました。膳場貴子アナや小野文恵アナ、和久田麻由子アナなどが代表例です。
しかし、最近は女子アナを志望する東大の女子学生が増加し、民放キー局よりも、地方局への進出が増えてきました。ミス東大出身で2015年に讀賣テレビ入社の諸國沙代子アナが、テレビ番組で体重が14kg増加してしまったことを告白するなど、親しみやすいぽっちゃりキャラで『関西の水卜アナ』と呼ばれクローズアップされました。
2016年には中京テレビ入社の磯貝初奈アナ、朝日放送入社の澤田有也佳アナと、2人も『ミス東大』出身のアナウンサーが誕生しました」
東大卒の増加の要因は何が考えられるのか。
「東大の女子学生にとって、女子アナという職業が身近で魅力的な仕事になったのだと思います。『ミス東大コンテスト』は1997年スタートと後発です。『ミスコンでグランプリを取って女子アナになる』という私大では“王道”の流れが、東大にも波及してきたのが大きい。
ミスコン出身者は、イベントなどによって他大学のミスとの“横の繋がり”もあります。これからも、この流れは続くのではないでしょうか」(同前)
今後は“地方発”の才色兼備なアナウンサーが全国区の人気者になるかもしれない。
※週刊ポスト2018年7月20・27日号