日々の生活の足となり、仕事道具となるなど、長い年月を車とともに過ごしてきた高齢ドライバーが、運転をやめたり免許返納を迫られている。そんな社会の流れに従う人、抗う人はどんな感情を抱いているのだろうか。元読売巨人軍・コーチの黒江透修氏(79)に聞いた。
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今年の12月で80歳になるけど、まだまだ現役バリバリだよ。少年野球を教えているし、北海道の大学野球部でコーチもしている。固定したボールをバットで打つ「Tボール」を幼稚園児や障害者に指導することもある。
実際に打ったり投げたり、守備の実技を見せることも多いし、79歳になっても身体は軽やか。年に1回はTボールの大会があり、雑務も多くて、この歳になってもボケてる暇がない。
だからまだ生活の足として自動車が必要なんだ。東京ドームにプロ野球の取材に行くこともあるし、孫の送り迎えにも車は欠かせない。年に数回は軽井沢や成田空港まで車で行くこともある。
運転にはまだまだ自信があるし、危ない目に遭ったこともないね。「豆タンク」と呼ばれた現役時代は運転もハイスピードでぶっ飛ばしたけど、今はさすがに大人しくなった(苦笑)。それでも高速道路に乗ったらついアクセルを踏んでしまうね。