「猛暑とエアコンのせいで体のだるさが抜けない」「歳とともに階段を上るのがしんどくなった」「最近とくに疲れやすい」……そんなシニア世代の「疲れやすさ」の原因の一つは、加齢にともなう筋肉量と骨量の減少にある。
男性の場合、全身の筋肉量は40代頃から急速に減少していく。骨量は、閉経後の女性の減少が顕著だが、男性も20代をピークに、やはり40代以降は減る一方だ。
そうした筋肉量と骨量の低下を防ぐための「骨活」や「筋活」が注目されている。
今年1月7日放送のNHKスペシャル『人体“骨”が出す! 最高の若返り物質』では、骨から分泌されるメッセージ物質「オステオカルシン」に記憶力や筋力、男性の生殖機能まで若く保つ力があることが紹介された。さらに、運動による骨への「衝撃」が骨を作る「骨芽細胞」を活性化し、老化や病気のリスクを減らす効果があると指摘された。
Nスペでは、4月1日放送の『“ゴースト血管”が危ない~美と長寿のカギ 毛細血管~』でも、血管が無機能化したり、消失したりする状態(ゴースト血管)を解消するために、骨や筋肉への刺激が重要だと解説して話題を集めた。その後、多くのテレビ番組や雑誌、書籍で「骨活」「筋活」が取り上げられている。