フジテレビの“看板”ともいえる月曜9時の連続ドラマ枠「月9」。今クールで放送されているのが、沢村一樹主演の刑事ドラマ『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』。人気シリーズの第3弾で、沢村演じる元公安のエリート刑事・井沢範人を中心として“未来の犯罪を予測して捜査する”をテーマに、潜入捜査やアクションシーンが展開される。
そんな話題作でロボットのように無表情な女性刑事・板倉麻衣巡査長を演じるのが、気鋭の女優・田中道子。今年はNHKの大河ドラマ『西郷どん』にも出演、人気女優の仲間入りを果たしたが、その人柄は意外と知られていない。「ミス・ワールド2013日本代表」に選出された、“9頭身”美女の素顔に迫った。
『絶対零度』シリーズは、事務所の先輩女優である上戸彩が主演を務めてきた人気シリーズだが、撮影にはどんな意気込みで臨んだのか。
「普段おしゃべりな私とは真逆の役柄なので(笑い)、最初は凄くプレッシャーを感じました。でも上戸さんが、事前にスタッフの方に私のことを話してくれていて、その優しさに心が和みました。これまでは、悪女だったり明るい人柄だったり個性が強い役柄が多かったので、今回は自分の女優としての幅を広げるつもりで頑張ろう、と現場に入りましたね」(田中、以下同)
具体的にはどのように役作りをしているのか。
「積極的に人間観察をするようになりました。クールな友達の振るまいとか話し方とかを、実際に接しながら学んでいます。でも、私はいつも『もっと喋りなよ!』とお説教したりしていたので、学ぶ側になってちょっと反省です(笑い)。劇中でペアを組むマギーさんや、出演者の皆さんと控え室で演技について教わっているのも大きいです。私は芸能活動を始めたのが遅かったので、今回は相談できる方が多くてとても有難いですね」
実は田中の芸能界デビューは5年前、23歳と遅咲き。当時は地元・静岡の芸術大学で建築学を学ぶ大学生で、なんと「二級建築士」の資格まで取得している。
「都市空間やデザインについて学んでいて、将来はその道に進みたいと思っていました。ですが、たまたま就職活動をしている最中に縁あって事務所の方に誘われて。タレントとしてはいい歳だったので、『1週間で東京に出てこられるなら演技レッスンに通わせる』と言われました(笑い)。不思議とすぐに決断できて、事務所に入りました」
一般企業に就職するものと思っていた両親からは、猛反対されたという。