日大アメフト部の「悪質タックル」騒動発覚以降、各所にあった日大の広告が、大学側の申し出で次々と撤去されて話題となったが、今も“日大のCM”が堂々と流れている場所がある。それが「ハワイ」だ。現地在住の日本人ライターはこういう。
「日本語放送のラジオで、1日に数回、日大のCMが流れています。求める学生像を周知するような一般的な内容ですが、“なんでハワイで?”というのは謎です。アメフト部の騒動の後も特に変わらず流れている」
悪質タックル問題については、日大の第三者委員会が7月末に最終報告を出す予定で、「内田正人・前監督らの部の関係者にとって厳しい内容になる」(日大関係者)とみられている。
ただ、焦点は内田氏を大学の常務理事(5月末に辞任)にまで引き上げたとされる田中英壽・理事長だ。騒動発覚以来、会見などに一度も姿を見せていない田中氏が、最終報告を受けてどう責任を取るのかも注目されている。
そんな混沌とした状況を読み解くカギが、「ハワイ」にあるのかもしれない。CMの話に「来年、ハワイで開催予定の世界相撲選手権と関係があるのでは」と反応したのは日大の相撲部関係者だ。
田中氏は名門・日大相撲部の総監督であり、世界相撲選手権を主催する国際相撲連盟のトップでもある。