ベースジャンプとシザースジャンプ
若い頃と変わらぬ食事や生活習慣を続けていても歳とともに確実に老化は進む。だが筋肉量と骨量さえ維持できれば「疲れにくい体」を取り戻せる──。中高年を対象にしたストレッチなどの新たな健康法が話題になる中、注目を集めているのが「ジャンプ系」のエクササイズだ。
これまでのべ3万人以上を指導し、最新刊の『跳ぶだけダイエット』(小学館)が話題になっているパーソナルトレーナーの鑄山和裕(いかけやまかずひろ)氏は、「跳ぶだけエクササイズ(運動)」のメリットをこう解説する。
「その場で軽くジャンプする運動は、誰でも簡単にでき、ケガのリスクも少ないエクササイズですが、実は時間あたりのエネルギー消費量が大きく、運動効果が高いのです」
では、具体的にはどんな「ジャンプ」が効果的なのか? 鑄山氏によると、とくにシニア世代の場合は、ケガの危険もあるので無理せず、自分のペースや体調に合わせて跳ぶことが大切だという。
「筋肉や骨を維持することが目的ですから、三日坊主で終わったら元も子もありません。ケガをしないように、まずは基本のジャンプを1日2分間、自分のペースで跳ぶようにしてください。高く跳ぶ必要もありませんし、跳ぶ場所はどこでも構いません。好きな音楽を聞きながらでもいいでしょう。毎日の習慣になるように、楽しんで跳ぶのが理想です」