芸能

KEN☆Tackey、ゆず…男性2人組アーティストのヒットの法則

活躍を続けるゆずの北川悠仁(左)と岩沢厚治

 V6・三宅健(39才)と滝沢秀明(36才)による新ユニット・KEN☆Tackeyのデビューシングル『逆転ラバーズ』が、オリコン週間シングルランキング(集計期間:7月16日~7月22日)で初登場1位を獲得した。KEN☆Tackey以外にも、音楽シーンでは男性2人組で活躍するアーティストは多い。彼らに共通する成功のポイントとは――。

 KEN☆Tackeyは 発売初週のCD売り上げ10万4000枚を記録。CDが売れない時代に、大ヒットと言っていい。音楽評論家・富澤一誠さんはこう解説する。

「三宅さんは、滝沢さんが座長を務める舞台『滝沢歌舞伎』に2016年から3年連続で出演していて、息の合った歌や芝居を見せていました。その2人が歌ったまさに王道のアイドルソングと言えるアップテンポな曲調とキャッチーな歌詞が、多くのファンに刺さったということでしょう。同じ週2位のつばきファクトリーのCD売り上げが5万8000枚ですから、ほぼWスコア。30代の三宅さんと滝沢さんが、まだまだアイドルの第一線にいることを証明したと言えます」

 男性2人組アーティストの中でもアイドルのユニットは、ジャニーズの独壇場だ。KEN☆Tackeyのほか、テゴマス(手越祐也&増田貴久、共にNEWS)、亀と山P(KAT-TUN・亀梨和也&山下智久)、トラジ・ハイジ(TOKIO・国分太一&KinKi Kids・堂本剛)など、グループの垣根を越えた多くのユニットがデビューし、大ヒットを記録してきた。

「彼らはつんくさんがモーニング娘。のときにやっていたのと同じで、“シャッフルユニット”と言われるものです。野球のオールスターと同じで、本来なら見られるはずのないスター2人の競演が実現するのが最大の魅力です。

 ヒットチャートの上位を占める2人組には男性アーティストが多く、古くは、忌野清志郎と坂本龍一のコラボ、吉川晃司と布袋寅泰によるCOMPLEX、小室哲哉とYOSHIKIによるV2などがあり、大きな話題になりました。このように、意外性が高いほど注目されます」(富澤さん・以下「」内同)

 2人組のアーティストには、大きくシンガーソングライター系、ロックバンド系、アイドル系という3つのカテゴリーに分けられ、それぞれヒットに結びつく特徴があるという。

「コブクロ、ゆず、スキマスイッチのようなシンガーソングライター系は、2人の歌唱力、時代に即した曲を生み出す共感力が大切です。B’z、ポルノグラフィティ、VAMPSのようなロックバンド系は歌唱力に加えて、演奏力の高さが求められ、ビジュアルも重要です。前述したテゴマス、KEN☆Tackey、亀と山Pのようなアイドル系は、華やかさだけではなく、ダンスやトークなど歌以外の部分で魅せる力も必要になってきます」

 さらに、長く成功し続けている男性2人組アーティストの共通点は、「2人共に“キャラクター力”があること」だという。富澤さんが続ける。

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