猛暑の時期になり、「連日続く猛暑で食べる気がしない」という人や、「歳をとるにつれ食べる量が減った」という人は多いだろう。医薬情報研究所取締役で薬剤師の堀美智子氏が語る。
「こうした食欲不振は、『肝機能障害』の初期症状としてさまざまな薬の添付文書に副作用として記されています。とくに、吐き気や嘔吐、体のだるさや発疹が出る場合は、肝機能障害の可能性が高い。そのまま継続して服用すると、重篤な状態を招く可能性があります」
高血圧の薬である「アジルバ(配合剤含む)」、「オルメテック」、「ミカルディス(配合剤含む)」のほか、高コレステロール血症の「ゼチーア」、高脂血症の「ロトリガ」などを服用している人は注意が必要だという。
「単なる体調不良」だと思っていた症状も、薬の副作用かもしれないのだ。ただし、前出・堀氏は「過剰に恐れてはいけない」とも注意喚起する。
「最も危険なのは、副作用を恐れるあまり、自己判断で服用をやめてしまうこと。『副作用かも』と思ったら、必ず医師や薬剤師に相談してほしい」
※週刊ポスト2018年8月10日号