「えっマジ? 本物?」。目の前にいる青年に、動揺を隠せない子供たち。
「本物だよ、本物」。優しくそう答えたのは、二宮和也(35才)だった。
平成最悪の200人超の死者を出した西日本豪雨。被災地では、今も多くの人が避難生活を送る。避難所となっている学校に、嵐の松本潤(34才)と二宮が、相次いで訪れたのは7月下旬のことだった。
「松本さんが7月20日に広島と愛媛、二宮さんが23日に岡山の県庁を訪れて、それぞれ義援金5000万円を寄付しました。これは2011年から嵐が続けている『嵐のワクワク学校』というイベントの収益の一部です。もともと東日本大震災の復興支援で続けられてきたイベントでした。寄付金の総額はこれで20億円を突破したそうです」(スポーツ紙芸能記者)
素早い行動は、メンバー5人で話し合って決めたという。
「被害を知った5人はすぐに話し合い、全員が揃うのを待つことなくスケジュールの都合がついたメンバーが現地入りしようと決めたそうです。(他の)3人も“何かできることはないか”と現地入りを考えているようです」(前出・記者)
避難所をまわる松本から笑わせてもらったと言うのは70代の女性だ。
「握手してもらって、記念写真もみんなに応じていてね。わざわざ“変顔”をして笑わせてくれて、元気をもらいましたよ。苦しいときに来てくれて、愛嬌もあって本当に嬉しかったですね」
一人ひとりに相手の名前入りのサインも書き続けたという。
「丁寧に誰々へと服とかに書いてくれて。スタッフが時間ですと言っても、最後まで全員に書いてくれた。ハンドタオルと歯ブラシの入ったグッズセットももらいましたが、もったいなくて使えません」(40代女性)
「私はここでボランティアを続けていて、疲労も溜まっていたのですが、松本さんが写真撮影に応じている姿を見て疲れがとれました。本当にありがたいです」(ボランティアの看護師)
二宮はあっという間に女の子に囲まれた。
「遠慮がちに遠巻きに見ている小さい子にも、腰をかがめて“勉強してる?”と声をかけるなど、ものすごい気配りをしてくれました」(別の40代女性)
「子供たちが二宮さんにかき氷を手渡したら、すぐにほおばって“うまい”って。それだけじゃなくて、近くにいた子に“あーん”って食べさせてあげたり、自然体の優しい姿に心の底から癒されました」(30代女性)
「わざわざ来てくれて嬉しかったです。親の手伝いも頑張ります」(10代女性)
「“長期で寄り添っていきます”と真剣に言ってくれて、多少時間がかかっても、絶対にもとの生活に戻ろうという気力が湧いてきました」(50代女性)
ジェジュン(32才)や斎藤工(36才)、紗栄子(31才)、はるな愛(46才)、さだまさし(66才)、KAT-TUNの亀梨和也(32才)、A.B.C-Zの塚田僚一(31才)らも避難所へ駆けつけた。一日も早い復興を願う。
※女性セブン2018年8月16日号