芸能界屈指の愛犬家として知られる坂上忍(51才)。現在は千葉県の内房で暮らしているが、多忙な彼がわざわざ都心から離れた場所に暮らしているのも、12匹の愛犬たちのためだ。しかし、そのうちの1匹である甲斐犬の「サンタ」が行方不明になっているという。
坂上がサンタに出会ったのは、昨年6月放送の『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)で訪れた動物保護施設。サンタはトラバサミという動物を捕まえるワナにはまって左前脚を失い、レントゲン写真では全身に散弾銃の銃弾が写っていた。保護施設で設けられた1か月の「お試し期間」を経て、『志村どうぶつ園』で、正式に坂上が引き取ることになった。その後、坂上は3本脚のサンタに義足を与え、その暮らしぶりをブログでこまめに報告してきた。
しかし、7月10日を最後にブログではサンタに触れなくなったのだが、どうやら行方不明になったというのだ。
「7月9日に保健所に捜索願が出されていました。この地域で『左前脚欠損』が特徴の4才の甲斐犬というからサンタ以外に考えられません」(地元住民)
サンタが逃げてしまったのは、坂上と同居する女性が散歩をさせているときだった。
「猛暑だったので、夜になってから散歩に出たそうですが、途中、リードから首輪が外れてしまい、そのまま逃げてしまったと説明していたそうです。サンタは脚が1本ないけど、力は強く、以前にも家の塀を飛び越えて逃げたことがありました。首輪が壊れてしまったんでしょうか。彼女は相当責任を感じているようです」(別の近隣住民)
その後、サンタの捜索に奔走する坂上。7月9日から13日までは夏休みを取って、メインMCを務める『バイキング』(フジテレビ系)を休んでいたが、その間旅行に行かず、サンタを探し回っていたという。
愛犬たちへの坂上の責任感は疑いようがない。しかし、“脱走”を知る愛犬家の中からはこんな声も聞こえた。
「甲斐犬のような中型から大型犬は少なくとも朝夕の散歩が1時間は必要です。狩猟犬ともなればより長い運動量が必要で、朝夕それぞれ2時間ほどの散歩が必要。他の飼い犬は小型犬が多いとはいえ10匹を超える犬たちを女性1人で面倒をみようとすること自体、無理があったのでは。この状況では飼育放棄といわれても仕方がない。サンタが逃げ出したまま戻ってこないのも、ストレスが大きかったからじゃないですか」
指摘は一理ある。が、保護犬が逃げ出すのは珍しいことではないという。
「一般的に犬のしつけ期間は幼少期で、成犬になってからだとしつけが難しくなります。保護犬のサンタくんは3才と成犬になってから引き取られた上、さらに“先住犬”も多数いることから新しい環境に慣れることは簡単ではなく、ストレスを感じていた可能性があります。甲斐犬は狩猟犬でもあり警戒心が強い犬種なので、一旦脱走すると保護するのに時間と根気が必要になるでしょう。
坂上さんたちは、お忙しい仕事の中で精いっぱいお世話されてきたはず。ただ、いくら愛犬家とはいえ、10匹以上もの犬を育てていくのは体力的にも時間的にも大変だと思います」(あおき動物病院院長の青木大氏)
※女性セブン2018年8月16日号