興行収入87億円を突破し、2018 年のヒットランキング1位に君臨する映画『名探偵コナン ゼロの執行人』。そのメインキャラクターとなっているのが女性から絶大なる支持を受けている安室透だ。その人気のあまり8月8日にはついに、安室が主人公のスピンオフコミックス『名探偵コナン ゼロの日常』1巻も発売! そこで、安室透の声を担当する声優の古谷徹に、安室透をどんな気持ちで演じているのか、話を聞いた――。
コミックス第1巻発売おめでとうございます! 僕ら声優は自分の演じるキャラクターの台本にない部分を想像して役作りしますが、『ゼロティ』はまるで持ち歩ける参考書のよう。毎回興味深く読んでいます。僕は“トリプルフェイス”の中でも公安警察・降谷零が好きで、演じる時は、大人のクリアな声でハードかつシャープに。一方で、安室透の時は若さ、明るさ、甘さ、優しさを意識して声は高め。バーボンでは幅広い音域を使って、ミステリアスかつダークなイメージを出しています。
喫茶ポアロで“安室透”としてしゃべっている時も、その内心はどの“顔”なのか、つねに見極めています。声優として多くのヒーローを演じてきましたが、安室透は最もブレークしたキャラクターかもしれません。彼と出会い、僕のツイッターのフォロワーも今年だけで4万人増えました。今回の女性セブンを含め仕事のオファーも増えましたし、何より、若い女性ファンが安室を通じて応援してくれることが、めっちゃ嬉しいです(笑い)。「僕の恋人は……君たちさ!」。
さらに、主人公の江戸川コナンを演じる声優の高山みなみにも、安室透に対する思いを聞いた──。
週刊少年サンデーを読みつつ、『ゼロの日常』の発売を待っておりました! 社会現象並みの人気にはちょっと驚きましたが、『名探偵コナン』という作品にとっては、とてもありがたいと感謝しています。安室は、思っていた以上にピュアな人。「恋人は、この国さ」って(笑い)。その正義感も魅力の1つだと思います。立ち位置で変わるトリプルフェイスの表情も、みなさんが魅かれる理由でしょうね。もし今後、安室の4つ目の顔を探れる機会があれば…、「ぼく、安室さんのお家に遊びに行きたいよ~!」(笑い)。まぁ、無理だと思いますが、プライベートを探ってみたいです。そして、彼が近づいてきた真の目的を知りたいですね!
※女性セブン2018年8月23・30日号